見出し画像

濃厚豚骨魚介ラーメン🐷🐟🍜を食べ歩いてみた

インスタやtwitter見てくれてる人はわかると思うんだけど、ここのところ #濃厚豚骨魚介ラーメン ないし #濃厚魚介豚骨ラーメン というものを毎日のように食べ歩いていた。

それがひと区切りついたので、noteでまとめてみるよ〜💫

#濃厚豚骨魚介 / #濃厚魚介豚骨 の前に #豚骨魚介 / #魚介豚骨 って何かっていうと、1996年創業に東京中野の青葉が豚骨を中心にした動物系スープと魚介系スープを併せたラーメンを作り世に衝撃を与えたことに始まる。

背景を勝手に探ってみると、80年代に博多ラーメンが東京を席巻、そのあまりの力強いスープにそれまで自分達が作ってきたラーメンって何だったのかって思い始めた。

博多ラーメンが流行るなかで、今度は魚介たっぷりの喜多方ラーメンも流行る。何とかして豚骨に勝てるものはないのか、捜した結果だと思う。

90年代には豚骨と東京の醤油を併せ、80年代から流行ってた背脂チャッチャ系とも合流するかたちで醤油豚骨が流行る。

その流れに東北の魚介を足したらどうなるか、というのが90年代後半に出てきてゼロ年代を風靡した豚骨魚介だった。

ただ、青葉やそれに続く店は調和を重視して、博多ラーメンのような力強さはないんじゃないのか、と考えたのが元々ラーメン=フリークとして名を馳せていた #渡辺樹庵 氏で、

それだったら豚骨も魚介ももっと力強くしちゃえばいいじゃんってことで濃厚に行き着いたということになる。

その渡辺樹庵氏が2002年、東京高田馬場(当時は副都心線なかったからね、今なら西早稲田というべきかも)に #渡なべ を開いて、濃厚豚骨魚介を世に問うことになり、今年で20年間お店が続き、それに続く店も出てきたんだからその賭けは成功したことになる。

ただ、必ずしも自身が濃厚豚骨魚介の元祖でないということはご本人も認めていて、大岡山の #しま坂 が最初だという。

今回どーして濃厚豚骨魚介を食べ歩こうと思い立ったのかというと、事の発端は昨年の11月終わりから12月頭にかけて熊野古道へ旅したことに始まる。

和歌山県新宮市の居酒屋へ入ったら、店主が #俺の空 の社長の後輩だというのだ。

それで帰京してすぐ高田馬場の俺の空へ行ってみた。

10年以上ぶりでかつての日本一の行列が消えたどころか空いているお店になってしまったけれど、濃厚な動物系スープの中に泳ぐような魚介の味わいは確かに新宮の人が考えたのかもな、って思うものではあった。

2001年オープンで当初は濃厚ではなく、翌年オープン渡なべの後にいつの間にか濃厚になった、というのが渡なべ店主渡辺樹庵氏の弁。

年末年始は色々忙しくて行けなかったんだけど、俺の空を食べてみて、渡なべをはじめとした濃厚豚骨魚介というジャンルをひとまず巡ってみようと思うようになり年が明けて1月後半に集中して食べ歩いてみたという次第。

まずはもちろん渡なべから。

うんうん、この味ホント流行ったよなぁ、と頷いてしまった。ここも十年以上ぶり。

木場の #吉左右 は夫婦経営で昼しかやってない難関のひとつだけど、深川方面に用があった際にサクっと。甘みやとろみのあるスープにツルツルもちもちの自家製麺がたまらない。ここも十数年ぶりかな。

同じく昼しかやってない渋谷の #はやし 。ここもこちら方面に仕事があったところを狙い撃ち。ここは2010年代後半に一度食べた記憶がある。ここも濃厚だけど、柚子がうまーく緩和させてる。渋谷に向いた味かもしれない。

吉左右と並び称されることが多い門前仲町の #こうかいぼう もてっきり濃厚系だと思ってたんだけど、やっぱり十数年ぶりで食べてみたらその一歩手前という感じだった。ここは渡なべの前年創業なんだよね💦

ちなみに一度昼に行ったら混み過ぎてて入れず、夜の短い営業でリベンジ。

今や数十億で会社を売却した大アントレプレナーであり、YouTuberでもある #つじ田 の麹町創業店。創業者当人の経営ではないようなんだけど、青葉や青葉の系譜にある斑鳩@九段下の豚骨魚介と自身の後見人的存在の田中商店@六町の濃厚豚骨を組み合わせた味のプロトタイプを楽しむ。つじ田も十数年食べてなかったなあ。

そして、当初ラスボスと考えていたのが、渡なべ出身で渡なべの進化系を出すと評判の練馬 #GOTTSU だった。

本当に渡なべへのリスペクトとだからこそ超えてやるという素晴らしい出藍の誉だった。

終わるはずだったのよ、ここで。

しかしインスタに超有名ラーメン店主から直々にコメントをいただいてしまい、それが気になって藤沢本町の #はじめ まで足を伸ばしてしまった。

物凄く甘いカエシなのに、スープの力強さが徐々に違和感を無くし、中毒性を持たせてしまうコアなラーメンだった。ただ、ここまで食べ歩いてきたシリーズではないのかなあ、とも。

んで、その帰りの小田急の車内で、ふと調べてみると驚愕の事実を知る。

渡なべより早く濃厚豚骨魚介を出していた、前出の大岡山しま坂って自分のなかでの勝手な思い込みで現存してない気がしてたんだけど、普通に続いてるお店だって知る💦

しかもタイミングが悪く、まん防のために昼のみの営業。これでは行ける日が限られてきてしまう。すぐにでも行きたいのに😭

まさかの臨休に当たってしまい、その手前にあった英国料理🇬🇧を食べてみたりもしつつ、

やっと今日しま坂行けたよ🍜🍜🍜

確かに濃厚豚骨魚介。ただ、青葉の影響を受けていない気がする。

東京で隆盛していた豚骨醤油に独自で魚介と組み合わせたんじゃないかなって思う。それ自体は青葉などの影響かもしれないけど、ベースは多分青葉以前のラーメン。スタイリッシュではない盛り付けや内装を見てもね。

いやあ、これは一本取られたと思った。濃厚豚骨魚介は青葉に対する批判的継承、という根底が覆されたんだからさ。

この系統は六厘舎、とみ田といったつけ麺の方向に進んでいき、2010年代に入ると流行りの味ではなくなった。

2010年代にブームになる鶏白湯や煮干を準備したとも思う。濃厚豚骨魚介といいつつ実際は鶏出汁も濃厚にすることが多かったし、濃厚な動物系出汁に負けない魚介出汁が参加した先にそれらがあると思う。後者は濃厚系とは別枠で青葉から進化していった川越頑者に代表される魚粉系も加担している。

ゼロ年代には雨後の筍のように出てきたお店達はほとんど無くなり、ホンモノだけが残った。

何かを食べ歩くなら、流行りが廃れてから10年経ってからがいいのかもね。生き残ったお店はどこもそれなりの味なのだから。

そうは言っても普段は家系ばかり食べてるんだけどね。思いっきり流行りに乗せられてしまっている😅

 今回は #グルメ 回でしたが、明日は #Clubhouse#インドの衝撃 ( #インド大学 )』で山岳鉄道について講義やりますので、明後日以降準拠企画になります‼️

まずは明日20:00〜、是非聴いてくださいねっ✨




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?