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SCRUM MASTER THE BOOKを(2年前に)読んだ #ScrumMasterWay #熟成下書き

noteのおすすめハッシュタグに #熟成下書き というのがあったので、下書きを見ていたらなんと2年前に書いていまだに公開していなかった記事があったので、ちょっと手直しして公開です。

スクラムマスターに求められるマインドセットやプラクティスについて書かれているのが本書です。感想をつらつらと書いていきます。


読む前の印象

アジャイルコミュニティの幾人かで翻訳していたのもあったので、きっと多くの人が共感する部分があるんだろうなって思っていました。アジャイルコーチとしてスクラムに関わることは多いので学ぶことはたくさんあるだろうなーっていう印象です。ただ、自分は最近はスクラムチームとして仕事をしているわけじゃなかったので心の底から共感できるかは怪しいかも。くらいの。

後は、Zuziという初耳な著者だったのでグローバルなScrumコミュニティに疎い(海外のアジャイルカンファレンスに参加していないし、Certified Scrum Trainerとかもっていないし、グローバルなアジャイルコーチたちと直接話す機会がほとんどない)自分にはちょっと扉が開かれそうな感覚もあって、興味津々って感じです。

雑感

著者がORSCとか文化人類学とか好きな人なんだなっていうことは伝わりました!書籍の構成が「あー、コーチング好きな人ってこういう表現好きだよね」っていうのが多用されていたりとか。実装方針に対して制約の緩い抽象さで話したり、メタファーを多用したり、それらをそのままのレベルで絵で表現したりとか。

スクラムの文脈にこういったスキルが必要だというのをはっきりと述べているのは僕はこの書籍ではじめてみたのは新鮮でした。一方でコーチングトレーニングを受けたわけではないにしろ、いろいろコーチングの書籍を読んだ自分からすると記述レベルがちょっと怪しくないかなーとかおもったりでした。かといってプラクティスばかり記載するとマインドセットがうまく伝わらないとかあるんだろうなとかは思うので悩ましいんですが。この本を読んで何かができるようになるっていうよりは、啓蒙していく書籍なのかなって感じです。文章量もすくないので数時間で読めちゃうんじゃないかなー。

では、各章ごとの感想をつづけていきます。

ch1 スクラムマスターの役割と責務

スクラムマスターの基本的な役割と責務について説明していました。自己組織化したチームの重要性、役割を兼務する際の落とし穴、サーバントリーダーシップなどのコンセプトです。第1章だからっていうのもありますが、スクラムマスターの役割の多様性と複雑さにもかかわらず、実際の実践例や具体的なシナリオに基づいた詳細なガイドラインが不足しているというか、今後記載があるのかなぁ?どうなんだろうな?って思う感じですかね。

ch2 心理状態モデル

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