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【ハラスメント】基準が甘い…法律変えたい…

https://news.yahoo.co.jp/articles/1ce8a1bbf1eeba51742a2388d79d889c2a9bdf6a

こういうニュースを目にする度に、憤りを感じる

ああ、またか、と。

中身は知らないから憶測でしかないんだけど
パワハラ認定されづらい問題は、本当に根深い。

パワハラ認定には、厚労省の規定する基準があり、
その ”すべて” を満たしていることが条件となる。
かつ、それは当事者ではなく、第三者が判断する。

パワハラの判断基準
パワハラには判断基準があり、以下の3つをすべて満たすときにパワハラとなります。業務を行う上で必要な範囲で行われる指導や指示は、パワハラに当たりません。

(1)優越的な関係(上司、同僚含む)を背景にした言動
業務を遂行するに当たり、抵抗や拒絶が難しい関係を背景にして行われるものをいいます。上司だけではなく、部下や同僚で知識や経験に差がある人からの行為や、集団による行為なども含みます。

(2)業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動
社会通念上、明らかに必要がない言動や業務の目的から大きく逸脱している、または不適切な言動などをいいます。

(3)就業環境が害される
身体的または精神的に苦痛を与えられ、就業場所が不快なものとなり、能力の発揮に重大な影響を及ぼし、業務を遂行する上で支障がでることをいいます。

https://mag.smarthr.jp/hr/labor/power_harassment_2022_04/

(出典)職場におけるパワーハラスメント対策が 事業主の義務になりました!(p.2) – 厚生労働省


(2)や、第三者判断、というのがあるから
行為者の隠れ蓑になってるとわたしは思ってる。

頭いいロジカルモンスター的な人は
『あれは指導の一環だった』とよく言っている。
指導の一環なら(2)に該当しないよね、と判断されて
ハラスメント行為は確認できなかった、という結論に至るケースが多いと聞いている。

そして、ハラスメント行為者は罰せられず
ハラスメント被害者だけが、辛い思いを抱える構造。

昨年度、ハラスメント行為者の無くす事業を検討してたときに
弁護士や、企業診断士、産業医などにもヒアリングした。

その中で印象的だったのは弁護士のコトバ。

セクハラは被害者の主観が考慮され、優先的に扱われる。
しかし、
パワハラは被害者の主観は考慮されず、第三者判断が優先される。
ここに大きな不があり、逃げおおせる行為者が減らない、と。

パワハラ認定されず、弁護士も個人的には悔しい思いを沢山してきた、と。

今の基準になる前は、セクハラも被害者主観は考慮されなかったそう。
多くの議論があり、被害者主観を考慮する今の基準に見直されたそう。

冤罪被害が増えるだろう、と反対意見を述べる方もいたようだが
この基準見直しにより、
行為者になる可能性があるあらゆる人々が
自身の行動を振り返り、勘違いされないような振る舞いをするよう
社会的に、行動変容が起きたと思ってる

パワハラでも、同じような行動変容が起きてほしい。
ってか起こしたい。
基準を変えて、社会の意識をバージョンアップしたい。
マインド面へ訴えていくことは当然やり続けるが
法律やルールを変えることの効果は絶大。

法律って、どうやって変えてくんだろ?
そういう活動してる人と繋がって、活動して行きたいなぁ。

久々にその想いを思い出した事件でした。


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