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思いこみが反感を、反感がすれ違いを生む・・・(台所にて…)


台所にて。



先日のこと、
炊飯ジャーのお米がなくなったので、お米を研ぎ、
炊飯器にセット。
家事が一段落し、あ~、やれやれ、と、台所を離れた。

ほどなくして、
台所に戻ると、
あれ?
夫が、さっき私が研いだはずのお米を、また研いでいるではないか。

私:「お父さん、それ、私さっき研いだよ」
夫:「あ、ゴミが気になるから、もう一回やってる」

なにそれ。
私がちゃんとやったのに。
なんでまたわざわざ研ぎ直してんの?
いくらゴミが気になるからって、そこまでしなくていいんじゃないの?
嫌味なやっちゃなあ~、小姑や姑じゃあるまいし、
あ~、むかつく!

ちなみに、
夫の実家は、兼業農家。
わが家は、夫の実家から、お米を分けていただいている。
(ほんとうにありがたい(´-`*) 

したがって、
お米は、夫が時々実家の機械で精米し、持ってきてくれている。
しかし、精米機の性能が良くないせいなのか何なのか、
理由はよくわからないが、
お米にごくごく小さな石や、
ゴミ(正体はなんだろう?藁くずとかかなあ)が、
どうしても残ってしまうんだそうだ。

私は、めんどくさがり屋で大雑把な性質(たち)なので、
正直、ちょっとくらいゴミが入っていたって、
そんなに気にならないのだが、

夫は妙に神経質・・・いやいや、
几帳面(^^; な性質(たち)で、
ちいちゃなゴミも めちゃくちゃ気になるらしく、
それはそれは入念に、まるで砂金でもさがすかのように、
何度も何度も水をすくってゴミを取り出しているのだ。

(根気すごい・・・(^^; )

まあ、お米を研いでくれるのは助かるので、
いつもは
私も、あえてそのことを どうのこうの言わないのだが、
今回は、私が研いだ後に
わざわざもう1回、やり直している! という
現場を見てしまって、
(見なければ知らずに済んだのだが)
自分の米研ぎのし方に、ケチをつけられた!と
思ってしまったのだ。

口には出さなかったが、
「なんじゃい!むっかつく~!ふんっ!。」
「人のやったお米研ぎを、わざわざやり直すなんて、
 どこまで暇なんじゃい!
 そんなことやってるから、
 あーた(アナタ)、いつまでたっても、
 自分のやりたい事が できないんだよ!
 そうやって、やらなくていい家事や仕事を、
 自分で作って増やして・・・、
 そんなんでいいワケ?」
とまあ、
夫への非難が、生き方にまで拡大し(^^; 
止まらなかった。

夫の逆襲?

それ以上、夫と一緒にいると、
間違いなくいや~な空気になりそうだったので、
その場を離れて、ブツブツと文句をつぶやいていると、
夫がやって来た。

そして、こう、言うではないか。

「さっきの話だけど、
私は、みんなにきれいなお米を食べてほしくて、ゴミをとっていたんだよ。
なのに、お母さん(私のこと)がムッとした態度だったので、
腹が立って、このままじゃ眠れないから、
それを言いに来た」
と。

それを聞いて、一瞬で私は、怒りが消えた。

そして、素直に悪かったなあと思った。

・・・それは、
「みんなにきれいなお米を食べてほしくて」というコトバを
聞けたから。
私が、
「私の米研ぎのし方が気に入らないんだな、
 私の仕事にケチをつけてるんだな」と
受け取ってしまったのとは、180度、違ってたんだよね、
夫の思いは。

なんてこったい!
私:「あ~、そうだったんだ。
   ごめんね。それを聞いてよかった。
   そう言ってもらって、よかったよ、ありがとう。
   私、私の仕事にケチをつけられた、って思っちゃったんだよね。
   ごめんね~。」

さらに、
  「お父さん、伝え方、上手になったね。
   さっきの言い方、いいよ、お父さんの気持ちが伝わった。」と
ちょっと上からだけど(^^; 夫を褒めた。

自分の気持ちを、ひっこめないで。

・・・というのも、
夫は、自分の気持ちを伝えるのが苦手。
本人は気付いていないが、相手の反応を気にして、
いやなことをされたり、言われたりしても、
ついつい我慢してしまう。

そして、ある時それが一気にドッカ~ン!と大爆発する。
(で、周りはめちゃくちゃ、驚き、慌てる… (^^;)

なので私は、
嫌なことをされたり、言われたりしたら、

「嫌な気持ちがした」「気分が悪い」「傷ついた」とかと、
相手にその場で、率直に伝えるといいよ、と、
常々言っていた。

ただし、「アイ(I)メッセージで。」と。

そうすれば、相手の気分を害することなく、相手に伝わるから、と。

なので、今回、夫が
「私は〇〇してほしくて、そうした」
「私は気分が悪くて眠れない」と伝えてくれて、
うれしかったのだ。

私がめちゃくちゃ不満顔から、
一瞬でニコニコ顔に変わったので、
夫も「あれ?」と、拍子抜けした様子だった。
いつもだったら、
お互いに、非難の応酬になりがちだから・・・(^^;

でも、
今回のことで、
夫が誰かに嫌な思いをさせられたとき、
「自分は嫌な気持ちになった」と、
自分の気持ちを 率直に伝えても大丈夫なんだ、って、
感じてくれていたら、うれしい。

・・・そうしたら、
夫のストレスも減り、髪の毛も、少しは増えるかなあ・・・(^^; 
と、思っている。

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