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断捨離・・・自分と向き合う

お片付けしよう!


ご多分にもれず、というか、
忙しすぎる毎日におさらばしたおかげで、
少し時間ができたので、
いよいよ 私は、
家の片付けに着手することにした。


開業してから約18年、
ドタバタと過ごし、
家の中は、
ほぼ、ほったらかし状態(^^;  だった。

片付けを進めていく中で気が付いたことは・・・、
まず、
モノが多い!

雑多なモノであふれている。

使わなくなったモノを捨てられなくて、
めちゃくちゃスペースを 食っている。

色々なことに興味があり過ぎて、
やりちらかして(?)
収拾がつかなくなっている。

どんどん片付けられる理由


・・・だけど、
片付けは、意外にもスムーズに、はかどった。

その理由は、
両親と、
両親が住んでいた家(私の実家)の
存在だった。

両親はもう、
実家には住んでいない。

サービス付き高齢者住宅に、二人で入居しているので、
実家は、空き家だ。

両親が慌ただしく老人ホームに移ったあと、
私は時々実家に戻り、
実家の荷物を、整理している。

今、80代の両親は、
戦中・戦後の困難な時期を乗り越え、
一生懸命働いて、
少しずつ豊かになり、
多くのモノを買い求めたのだと、思う。

両親と同世代の人たちは、
みな、多かれ少なかれ、
そんな方が多いのかもしれない。

・・・それにしたって、
本当にモノが多い!!!

家電製品(昭和の懐かし家電が出る出るわ・・・ (^^; )、
書籍(〇〇大全集、とか、やたらとがさばる!)
ビデオテープ(やっぱり、〇〇シリーズ、とか、〇〇全編とか、
 がっつり揃っている・・・ (^^; )
カセットテープやCD(昭和歌謡大全集とか・・・)
ラジオや、CDデッキなど(10台近くあったような・・・。)
父の背広、スーツ、ネクタイ(どこに着て行くの!)
母の洋服の数々(いつも、2、3パターンしか、
 着ていなかったのにね・・・)
食器、漆器(何人家族だ?っての)
座卓、座布団、布団、(旅館か?)
なべセット(料理人みたい・・・)
はしご、脚立(大工さんか?)
名も知れぬ?画家さんの絵画・・・
想い出の写真(これ、厄介なんだなあ・・・)
各種大会のトロフィーや表彰状  等々・・・。

・・・
なのに、
なのに!

こんなにモノを持っていたって、
老人ホームに入居するにあたり、
持って行ったモノと言えば、
ほんの身の回りの品だけ。

ちょっとした小旅行に行く時の支度
プラス、
着替え多めに、といった程度。

そして、
その品々で、ちゃんと日々は、まわっている。
もちろん、
料理や家事をしなくてよくなったから
必需品は減った、というのは
あるけれど。

どんだけ、要らないモノをため込んでたのか、って、
どんだけ、要らないモノに囲まれてくらしてたのか、って、
つくづく思った。

そして、
これらを整理するのは、
‶肉親″ とはいえ、‶他人″ の、
私たちなんだ。

・・・この現実を目にしたら、
モノに対する執着が、ヒューっと、
一気に、
なくなった。

片付けをするのに、
後で こんなに悩んだり、
迷ったり、
せつなかったりするくらいなら、
要らんモノとは、さっさとおさらばしよう、
と。

モノへの執着がなくなって・・・


おかげで、
自宅の片付けも、以前に比べたら
ウソみたいに思いきりよく、ためらわず処分できる。

迷ったら、
「これ、あの世に持っていける?」
「これ、死ぬまでに使う機会って、この先ホントに、ある?」
「これ、私じゃない誰かに処分させる、って、申し訳なくない?」
・・・なんて具合に、
自問自答しながら。

ときめくかときめかないか、で、捨てる捨てないを決めよう、という
のが流行ったけれど、
私にとっては、
このやり方の方が、
ずっとはかどるし、思いきりよく処分できる。

・・・そして、
片付けをしてみて、痛いほど感じたことは・・・、

どうでもいいもので、多くのスペースがいっぱいになってしまっている。
本当に大切なモノを、大切に収納できていない。
本当に大切なモノをしまいこんでしまってて、
活かされていない・・・。

そして、
気が付いた。

これって、心の中といっしょだなあ、と。

断捨離を始めて気付いたこと


日々、あれもこれも、
あれもしたいこれもしたい、
あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、で
いっぱいになっている。

だけど、
肝心の、本当に大切な事が、
意外と自分の真ん中に、ない・・・。

本当は、私は何をしたいのか。
本当は、どんな毎日を過ごしたいのか。
本当は、何がいちばん、大切なのか。
本当は、何が好きで、何がイヤなのか。
本当は、いちばん、誰に、何を伝えたいのか。
本当は、どう生きていきたいのか。

そういうことに、私は、
ちゃんと向き合ってこなかったんだなあ、と、
気付かされた。

そして、
両親も、もしかしたら、
そうだったのかなあ・・・、と、思った。

でも、
長い人生を、これまで一生懸命、生きてきたんだものね。
振り返る暇なんて、無かったのかもしれないね。

・・・
両親は、今、私に、
こんな形で、
色々な事を教えてくれているのだと、思う。

しばらくは、
実家と自宅の片付けをしながら、
自分とじっくり向き合っていきたい、
と、思っている。


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