『吉祥寺だけが住みたい街ですか？』6 マキヒロチ
今住んでいるのは中央線沿線。世田谷に住んでいるときより、ずっと生きやすい。同じ駅を選ぶ人は何となく話が通じやすい気がする。かつて中央線の西荻窪に住み、今は家族とともに小田急線の渋谷区に住んでいる人は言う。「日本で一番やりたいことができるのは中央線沿いだよ。他は新しいことや変わったことにそんなに寛容じゃない。」というようなことを言っていた。同じ東京でも場所によって性質が違う。
住みたい街No.1と称された吉祥寺にある、キャラの濃い双子が営む不動産屋さん。ここに来ると吉祥寺ではない街の物件を紹介されてしまう。
6巻で連れて行かれるのは、松陰神社前、蒲田、千駄ヶ谷、砂町。知っている場所が出てくるとうれしい。知らない情報が出てくるとうれしい。
今回登場する女の子たちは地下アイドルを辞めようか迷っている子や、離婚した子、仲良くて実は好きだった男友達に結婚されてしまった子だったりして、ビターな味わい。
毎回思うけど、街と女の子のエピソードが見事につながる。そして彼女が「あー、この街にしよう」とハマる瞬間、決める瞬間の表現がすごい。
双子たちはどんなお客さんが来ても全然スタンスを変えない。ただお客さんに合いそうなところを、自分が楽しく街歩きをしている。助けてあげようとか、そんなことは微塵も感じさせない。そういうのがいいんだよな。
漫画241 『吉祥寺だけが住みたい街ですか？』6 マキヒロチ
#吉祥寺だけが住みたい街ですか ？ #マキヒロチ #ヤングマガジンサード #講談社 #漫画 #マンガ #まんが #読書記録 #読了 #読書 #漫画好きな人と繋がりたい
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？