『ヲタクに恋は難しい』 8 ふじた
なんでこんなに面白いんだろう…電車でニヤニヤ。2月7日に映画が公開になる本作。一見かわいいが、コミケ前に人には見せられない姿で腐ったマンガを描く隠れ腐女子「なる」と重度のゲームオタク「宏嵩」のカップルを中心に描かれるコメディ。コスプレ好きの同僚カップルや、宏嵩の弟たちなども登場。自分も世間で人気なものが好きだったら自然と色々な人と盛り上がれたのに(ラグビーとか)、昔からマンガや本、サブカルの方が好きだったので話せる人を探すために労力を費やしてきた。今はSNSがあるので随分便利になった。自分にはメジャー感がないので、マンガやコスプレといったオタクがイキイキしているのを見ると気分がいい。
8巻は、自分の彼氏同士をカップリングさせ、かつ性別を変えるという「なる」と同僚花子の妄想で始まる。マンガは読んできたけれど、腐らなかった私はその発想が新鮮でならない。その想像力に舌を巻く。腐った人たちは本当にすごい。方程式、例えば黄金比を見るものすべてに当てはめていき、世界を再発見していくような展開力。
8巻のストーリーは宏嵩の弟と、人付き合いが苦手なゲームオタクの光(女)に恋の進展?が。このヤキモキ感と胸キュン感がすごい。ふじたさんの圧倒的なマンガ読破量、解釈が垣間見える。(三浦しをんさんにもそれを感じる)マンガにおける面白い/胸キュン/やきもきパターンを踏襲しつつも、オリジナリティを出す。守破離か。
映画(しかも私が好きなミュージカル!)が見たいけど、周りに一緒に行ってくれる人が見当たらずせつない。一人で見てしまったら、その後の昂りをどうしたらいいかわからない。
323.『ヲタクに恋は難しい』 8 ふじた
マンガサイト「アル」に書いたレビュー
7巻の感想
2020年読んだ本(更新中)
2019年読んだ本:77冊
2019年読んだマンガ:86冊
2018年読んだ本:77冊
2018年読んだマンガ:158冊
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