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『蜜蜂と遠雷』

【読む前感想】APRIL 30, 2018 instagram再掲載
きれいな装丁。
草の香り。裸足で歩いたら草がちくちくするような。朝露が冷たい。

いや、これは蜂の視点か。飛行して美しい草むらを眺めているのでは。美しい草むら、そして美味しい蜜の在り処。幸福で自由に飛ぶ、蜂の気持ち。

小さなものの視点になってみる。土の上では死んだ幼虫が蟻たちにたかられている。綺麗で優しいだけではない、自然の弱肉強食の世界。

ふと我に帰る。この住宅街も、ビルの群れも、高いところから見たら美しくて、愛おしいんじゃないか。ぐっとフォーカスしていくと、人同士が傷つけあったり、愛おしみあったり。

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そんな、本かしら?

【読んだ後感想】MAY 5, 2018 Instagram再掲載

読んでいる間に、最も頻繁に浮かんできたのは「いいなあ」という気持ち。

出てくる曲のメロディを知って、この本を読める人に。
このコンサートに観客として参加できた人に。
演奏者として、才能と、刺激しあえる仲間との巡り合わせに恵まれて、何があろうとその道を歩んでいこうと決めた人に。
音楽の快楽と至福を知っている人に。
そして文章を通じて、ここまで他者に情景と感情を湧かせられる人に。

この本が本屋大賞になるって、多くの人がぐっときたってことだよね?それって素敵な世界じゃないか。

4. 蜜蜂と遠雷


#蜜蜂と遠雷 #恩田陸 #読書感想文 #本  

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