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『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』 内藤了

このシリーズが完結したという書評を Instagram@books_yasinomi さんが書いていて、なんか面白そうなので図書館で借りてみた。確か波瑠ちゃんでドラマ化されていたような。七味唐辛子?

ミステリ刑事モノは事件が凄惨であればあるほど読者の同情を買えるし、義侠心もあおられるし、解決したときの爽快感も大きい。ロジックはわかるんだけど、事件が起こってしまう序盤がやっぱりエグい。文字で描写された悲惨な現場を脳内で画像に置き換えて理解するんだけど、気が進まない。夢に出てきちゃったらどうするんだ。猟奇犯罪捜査班だから仕方ないんだけど。通しで一気に読んだ方が精神的ダメージが少なそう。

肝心な謎解き。隠されていたいくつもの伏線が最後に全部明らかになる圧巻クレバー系というタイプではない。ヒントをかなり撒いてくれていて途中で「はいはいはい、それでそうなって、てことはだな・・・」と読者の頭で解かせてくれるタイプ。そして比奈子ちゃんのキュートなキャラクターや、人間関係も盛り込んでくれて楽しめる。ちなみに七味唐辛子も効いている。

また怖いの読むの嫌だなんだよな、どうしよっかなあ、と思いつつ2巻目も図書館で予約した。だって面白そうな他のキャラクターがまだ活躍していないんだもの。読後にドラマの配役を検索したら私の感覚とは違っていた。藤堂比奈子もとりあえず1巻では出てこない設定がWikipediaに書いてあったから割とドラマでアレンジしてるのかしら。
(写真を撮り忘れたので今回は絵です)

87 ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子


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