逃げこい

『逃げるは恥だが役に立つ』 1-10 海野つなみ

うちにはテレビがない。東京ドームのライブに行くくらいには星野源が好きで、その彼が私の大好きなメガネ男子だなんて、確実に平常心で見ていられないと思ったので、例のヒットしたドラマも見ていない。NetflixかAmazon Primeに入ったら絶対に見るけれど。お願いします、ラインナップに加えてください。というわけで私は『逃げ恋』のあらすじを知らない。

ただの少女漫画じゃないんだなあ!これ。「就職難」「派遣切り」…と表紙に現代っぽいキーワードが入っている。1巻の発売は2013年。読み進めるにつれ、平匡さんが先輩の会社で働き始めたり「今っぽいな」と思うようになってきた。そして2019年発売の10巻。育休の話や、ゆりちゃんの婦人科系病(私もつい最近子宮筋腫を切った)を読むと、もう他人事とは思えなくなった。すごいな、このマンガ。

今、この時代に、当時者それぞれが解決を模索している課題について、みくりちゃんと平匡さん、そしてゆりちゃんたちはどのように乗り越えるんだろう。例えば『島耕作』も話題の事例を取り上げるけれど、解決法もどこかのインタビューで読んだ成功事例をそのまま踏襲していたりする。でもみくりちゃんと平匡さんは、もっと身近な、生々しい問題について、自分の頭で考えた解決策をあみ出している。架空の人たちだけれど、あの人たちの事例は参考になる気がする、応援したい気持ちになる。そう思わせるマンガってすごい。

さて次巻、みくりちゃんたちは家族としてどのように解決していくんだろう。みくりちゃんたちのやり方が正解とは限らないし、彼らと私の課題とは必ず同じではないけれど、彼らの取り組み方を知ることは、とても有効な気がする。テクニック的にも、気持ち的にも。

355-364.『逃げるは恥だが役に立つ』 1-10 海野つなみ

2020年読んだ本(更新中)
2020年読んだマンガ(更新中)
2019年読んだ本:77冊
2019年読んだマンガ:86冊
2018年読んだ本:77冊
2018年読んだマンガ:158冊

#逃げ恥 #海野つなみ #マンガ #読書 #本 #読書感想文

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?