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なんかちょっと思い出しただけ。


なんとなくNetflixやアマゾンプライムを漁って、

なんとなく目にした映画
これクリープハイプが主題歌を歌っていて、その曲『ナイトオンザプラネット』を題材とした物語、

池松壮亮さん、伊藤沙莉さん主演の
『ちょっと思い出しただけ』

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09Y341RVL/ref=atv_dp_share_cu_r

余韻に耐えれるだろうか、と思ったものの
再生してすぐ引き込まれた。

余韻というのだろうか、
苦しくも楽しい不安定な”あの”気持ちが
むず痒く、でも心地よい
タイトルのように
ぼんやりと何かを濁すような感情が湧き出る



ふと思う。


夏の終わりから秋。もちろんこの時期には限らないが、なぜか特にこの時期にクリープハイプを毎年、寝る前、歯を磨くような、つい聴きたくなるルーティーンがある。


夏の終わりから秋。
高校最後、部活の引退試合をブッチする。
確かショートメールで顧問に
すいません。行けないです。のような内容を4行ぐらいで送信した気がする。
その頃、確かちょっとの期間、高校方面へ向かう電車に乗ることがキツくなった。(その頃、、その頃は、、鮮明に覚えていることは
まだ消化途中な気がする。今の夏の終わりから秋。)
そんな時、弟が広く、所々深く音楽を聴いていた中の深く、母に熱弁していたクリープハイプ。私もハマる。


大学半年で辞めると本気で思った春。から何だかんだこの時期を4回大学生として過ごした。多分、憧れとかじゃなく、シンプルに恋の好きを知る。
友情なのか、それ以上の気持ちなのか、この私が持ったところでと悟る自分とどうにかしたいと足掻く自分。
新しい感覚を楽しみながら、コントロールしにくい感情に振り回された。表に出せない叫ぶような感覚をクリープハイプの曲でよく消化していた。朝や夕方に涼しいなぁとクーラー以外で呟くことが増える夏の終わりから秋。


社会人になり初めて彼氏ができる。
良い人だった。というか、良い時期で終わったが正解で
2ヶ月で振られる。夏の終わりから秋。
相手の就職と価値観の違いといったとこだったと思う。
好きだったのに。楽しかったのに。
学校の卒業や、部活の引退と違って、’決まっていない’別れがこんなに苦しいものかと知る。
気を紛らわせているのか、うまく代弁してくれている感じがまだ落ち着くのか、バンド系の曲を熱唱していた気がする。家で。(前からだろ。)もちろんクリープハイプも込み込みの込み込み。
痛い、居たい。
死ぬまで一生愛されてると思ってたよ。(2ヶ月で大袈裟だけど)


社会人の数年目、役職を任される。
ありがたい気持ちより不安な気持ちが大きいが、どちらかといえば、なんとかできている自分。頑張り方に時々不安になり、うまく抜くとこ抜いて、うまくサボろうと変にもがく。
周りの人はすごく良い人たちばかりだが、会社という枠の中でのバランスや天秤にもやもやした。
どこか不安定な、俗にいう”エモい”時にクリープハイプにお供してもらった。真っ暗な田舎道を歩いた夏の終わりから秋。


また今年もやってきた。
夏の終わりから秋。


ふぅーーー

ため息のような深呼吸をする。

え、なんなのかって?


いや、なんかちょっと思い出しただけ。

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