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こんにちは。

メキシコに15年在住し、一昨年前、コロナの影響で帰国したものです。

私が渡墨した2007年当時、メキシコで、日本食材を手に入れるのは、非常に難しくて、なので帰国の度に、数十キロの食材を担いで帰るような状態でした。

無ければ、ますます食べたくなる、というのが人の情けで、同じ町に住んでいる日本人の中には、自分で納豆菌を入手して、作っている人や、土と気候が合わない為か、何度栽培しても失敗してしまうシソ等を、それでも諦めきれず、栽培している人もいました。

そんな中、だんだん年月を重ねるうちに日本ブームが訪れて、日本食も人気が出始め、遂には数年前、日本食材を取り扱うミニスーパーが、私の住んでいた地区にも出来、それからは、月に一度、そのミニスーパーで買い物をすることが、何よりもの楽しみとなりました。

小さなお店でしたが、私たちにとっては、まさに夢のような空間で、時間を掛けては、お店を何周もしつつ、一つ一つ商品を手にとっては眺め、とはいえども、最終的に、庶民としてで買えるものはごく限られていて、それでも毎回必ず買い物カゴに入っていたのが、こちらのお蕎麦でした。

通貨の差もあり、どれも貴重なものだったので、購入したあとも、すぐには食べず、特別なことがあった時の、自分へのご褒美用として保管し、本当に毎回、いつ食べようかととても楽しみにしていました。

帰国してからは、仕事と、日々の生活に追われ、そのことはすっかり忘れていましたが、先日、スーパーで、偶然にもこちらのお蕎麦を見かけ、旧友にあったかのような、懐かしい気持ちで胸が温かくなり、当時のことを思い出しましたので、改めて、お礼をと思い、今回メールさせて頂きました。

日本は豊かで、ものに溢れていますが、ラテンアメリカ国では、日本食はとても貴重です。そして、御社のお蕎麦は、庶民でも手の届く、本当にありがたい存在でした。

どうぞこれからも、国外に住む日本人の見方でいて下さいね。

その節は、本当にありがとうございました。
御社の今後の益々のご発展をお祈りしています。

Kyoko

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