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都会から田舎移住して言われた嫌味と8年後に同じことを都会人に言った話

私は田舎移住した時は木工所に就職した。
無理矢理?タウンページで求人探しした成果。

木工所の朝礼で量産部門の従業員に対し、
別注家具製作で働くことになったと紹介され
工場のラインに入らない私は働く皆とは
コミュニケーションを取る機会が無く孤立。
マラソン大会の往復ですれ違う男性工員がいて
それを機に翌朝木工所で話しかけて来た。

その時彼に聴覚障害があることを初めて知り、
聴覚がなくてもマラソンや車の運転が出来ると
知った。(あと2人いていずれも車通勤だ。)

彼になぜ都会から田舎移住したのか訊かれ
『海が好きで海の近くに住みたかった』と
こたえたら、
『都会の人はゴミを捨てて帰るから嫌だ』
といわれて、私はそんなことしないのに
頭ごなしに決め付けられてムッとした。

初めてきちんと話した地元の同世代なのに
嫌味で決め付けられたから印象に残った。

その8年後、集落に入って地域活動として
海水浴シーズンの土日の朝に海岸清掃をし
バーベキューの残骸、空き缶に食べ残し、
キャンプグッズの空きダンボールに
ワイン瓶など宴のゴミが捨てられていた。

腹が立つ…

毎年夏になると海岸周りだけでなく
近所のスーパーやコンビニのゴミ箱が溢れる。
散乱して汚く、明らかに海水浴客のゴミ。

近くの温泉(地元の人が生活利用する銭湯)は
入り口から脱衣所、風呂場まで砂まみれ。

夏が来ると汚れる。都会からくる海水浴客だ。
もちろんたった一部の人の行動だけど、
目に見えてゴミが捨てられて汚れる日々。

数年後、海岸でのバーベキューが
許可制になり、さらに数年後に禁止になった。
おかげさまで宴のゴミは軽減したけど
それでも近隣のゴミ箱には持ち込みゴミが
溢れて汚くなる。

スーパーやコンビニにお金を落としているだろ
と思われがちで私も期待はしたいけど
前もって買って持ち込んでいるゴミを
帰りにトイレ使用がてら捨てている現実…
ゴミの中に炭が混じっていてボヤが起きた事も
何件もあるので本当に危ない。

ボランティアガイドでも海岸パトロールして
ゴミの持ち帰り運動をしていたら
偉そうに反抗したり、逃げる人もいて
どんどんイメージは悪くなるばかり。
禁止と書いているのにバーベキューする人は
車の駐禁も平気だしゴミ捨ても平気だ。

この時に、マナーが無い人は
様々なシーンでとことん無いんだと学んだ。
ついでにいうと歩きタバコする人はポイ捨ても
信号無視も健常で多機能トイレ使用も平気。

話はもどし、
大阪の知人が来た時バーベキューしたいのに
出来る場所が無いと言うので無意識に
都会から来た人はゴミ捨てて帰るから嫌だし
バーベキュー可能な他の海に行けばいい』
と、言ってしまい、
知人は気を悪くしたのか無言になった。

自分の中で都会の人は汚すという事実が不満で
ついつい一括りにしてしまったあと、
あの時の彼に全く同じことを言われて
ムッとした自分を思い出すと同時に、
自分も田舎の人になったんだと感じたし
嫌味ではなく本音だともわかった。

ただ決め付けはよくない。
心底反省した。

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