私のオススメ本 ep.1:変化に適応するための教科書『チーズはどこへ消えた?』
私のオススメ本
ここでは僭越ながら、私から皆さんにオススメしたい本をご紹介させていただきたいと思います。本選びの参考になれば幸いです ^^
1998年にアメリカで原作が発行、2000年に日本で翻訳版が発行され、20年以上もの間読まれ続けている『チーズはどこへ消えた?』。ビジネス書の部類に入るのでしょうか、世界的ベストセラーといえる本書はご存じの方も多いかもしれません。コロナ禍で強制的に日常生活に変化を強いられている今、ぜひこの本をおすすめしたいと思います。
「『チーズはどこへ消えた?』は、ある迷路で起こった出来事をめぐる物語で、登場人物は「チーズ」を探し求める2匹と2人。このチーズは、私たちが人生で求めるもの、つまり、仕事、家族や恋人、お金、大きな家、自由、健康、人に認められること、心の平安、さらにはジョギングやゴルフでもいいのだが、そういうものを象徴している。」
(スペンサー・ジョンソン著 『チーズはどこへ消えた?』P6より引用)
「変化」と聞いて、どういうイメージがありますか? 人によってはわくわくするかもしれないし、変化は面倒だ、現状維持が楽だと思う人もいるかもしれません。しかし、自分が意図せず変化が起きてしまったら……。
本書は誰もが経験したことがあるであろう「変化」がテーマとして語られ、『チーズはどこへ消えた?』の物語と、その物語を聞いた人々のディスカッションで構成されています。
2匹と2人の登場人物。あなたはどのタイプ?
物語の登場人物は、2匹と2人。いつも目の前にあったチーズが消えてしまったという変化に対し、それぞれの登場人物はどのような行動を起こしたのかが物語には書かれています。さて、あなたはどのタイプにあてはまりそうですか?
①変化は常に予測している
②変化が起きたときに、躊躇なく次の行動に移せる
③最初は変化を受け入れられないけど、自分のペースで徐々に変改に適応していく
④そう簡単には変化を受け入れることができない
「私は常にこのタイプ」といったように、タイプは固定されているものではないかもしれませんね。起きた変化によっては、躊躇なく次の行動ができるかもしれないし、そう簡単には変化を受け入れることができないかもしれません。
本書を読んで、変化に対する自分の反応がどのタイプに近いのか、一度考えてみていただきたいと思います。
「意外と変化に対する適応力があるかも」「あの時はなかなか変化を受け入れることができなかった」など、自分を客観的に見つめる良い機会になるのではないでしょうか。
意図せずに起きた変化へのヒントを見つけよう
コロナが広がり始めてマスク生活が始まった頃、私は本書を読み返しました。本書は、自分に変化が起きたとき、また変化が起きそうなときに読み返したくなります。なぜなら、その時々において何かしらのヒントが得られるからです。本書では、キーワードとなる言葉がわかりやすく表記されています。
そのときの私は、自分の置かれた環境にモヤモヤを抱えており、今の私はどうすべきかを模索していました。起きた変化に、適応しようとしていたのだと思います。その後私は、時間はかかったものの、一念発起して転職をしました。このとき、私にとっての「チーズ」は、仕事だったのでしょう。
自分が望んで起こした変化であれば、その結果がどうであろうと、ある程度は納得ができるかもしれません。ですが、意図せずに起きた変化に対してそれを受け入れろ!と言われても、簡単に受け入れられるという人は少ないのではないでしょうか。
目の前の変化を受け入れられない、どう適応すれば良いのかがわからず、一歩が踏み出せないでいるという方は、ぜひ本書を読んでみていただきたいと思います。きっと、あなたの背中を押してくれるヒントに出会えることでしょう。
シンプルだからこそ、深く考えたくなる物語
本書は文庫本よりすこし大きいサイズで、100ページにも満たない薄い本です。変化を前にしたときや現状にモヤモヤがあるなぁと感じたとき、何かヒントが欲しいと思ったときに、気軽に読むことができます。値段も1,000円以下と手頃な金額。とってもコスパの良い本だと思います。
シンプルな物語だからこそ、考えることを求められるような気がします。読み終えた後、自分の感じたことや、思ったことを書き出してみることをおすすめします。また、一度読んで終わりではなく、繰り返し読むことで考えを深めることができると思います。
難しい言葉も使われていないため、学生から大人まで読んでいただけると思います。家族や友人同士で本書を読み、その内容についてディスカッションをしてみるのも面白いのではないでしょうか。
最後に
コロナ禍の今、私のチーズが消えてしまった!という人も少なくないでしょう。もしくは、すでに新しいチーズを見つけている人もいるかもしれませんね。
躊躇なく変化に適応できる人には、本書は必要ないかもしれません。ただ、変化が怖い、変化を受け入れられないという人は、ぜひ一度本書を手に取ってみてください。本書を手に取ることが、変化への第一歩になるかもしれません。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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