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kyoko
2023年5月14日 19:59
こんなに本を読んで何になるんだろうと思い迷うこともある。何につながるのだろうと。楽しみのために読んでいるのだと思おうとしても、何かに役立てたい、誰かの役に立てたらと、どうしても思ってしまう。息子たちにそのことを話すと、別々に同じ答えが返ってきた。私がたくさん本を読むことで、私が満ちていれば、私と接してくれる人もまた満ちるのではないかと。何かに還元しようと意図しなくても、巧まずして接した相手
2023年5月8日 18:59
悪戦苦闘の子育て期間も終わり、息子たちは大人になった。本が嫌いだった長男は、研究者を目指し、日々文献や本にどっぷりつかるという、子どもの頃には思いもしなかった生活をするようになった。少しの電車での移動の際にも、付き添ってくれるヘルパーさんにページをめくってもらいながら本を読んでいる。家ではずっと自分独特のやり方でページをめくりながら本を読む生活だ。次男は家を離れた。帰省の際には何冊かの本を持っ
2023年5月7日 18:22
本を読むことについて その10長男は子どもの頃、全く本を読まなかった。アテトーゼ型の脳性麻痺という障害で、全身に不随意運動がおこるため、じっと文章を目で追うことが苦手というか、辛いのだろうと思っていた。読書好きの親としては、面はゆいものがあった。次男は小さい時からよく本を読んだ。伝記もファンタジーも漫画もなんでも読んだ。ハリーポッターのような分厚い本も読んでいた。私も息子が読む本を読んだ
2023年5月1日 17:06
本を読むことについて その9友人に、ネット書店を教えてもらったのはいつだったか。本の解説があり、「この本読みたい」と思い、カートに入れる。そうしているうちに、おすすめの本というのが提示されるようになる。「なんて素敵なシステム」とその頃は思った。知らない作者だけど、私が読みたくなるような本ばっかりじゃないかと。だが失敗もあった。題名も内容も好ましいと思ったけれど、届いた本の文字の大きさや、文字
2023年4月30日 11:40
本を読むことについて その8今は、基本的に本は買うが、買わなかった時期もあった。働き始めたころは、公立の図書館で借りまくっていたし、肢体不自由の息子の送り迎えの際には、彼の通う学校の図書館も待ち時間によく利用させてもらった。今は買う。自分の本にしたいと思う。買っておかないと、手に入らなくなりそうで。自分のものでないと、なんだか緊張してしまって、丸ごと味わえない気がして。結局積んだままに
2023年4月24日 19:03
本を読むことについて その7長い時間電車に乗ることがあれば(例えば新幹線とか)、何を読もう?どの本を持って行こう?とわくわくする。決めかねての2冊だったり、1冊に飽きた時用にもう1冊プラスしたり、やっぱり複数冊を携える。どうしても読み切りたい本がある時は、カフェにも行く。長くいても気にされない街の中のカフェ。あえて何も他のことができない状況に自分を置く感じ。時によっては、他の人たちのおしゃべ
2023年4月23日 17:14
本を読むことについて その6 一つのことをそれだけに集中して行うということが苦手である。いくつでも同時にやれることがあるならやりたい。料理をしながら、タブレットでテレビ番組を見る。ソファに座ってテレビを見る時は、洗濯物をたたみながら。書類を書くなどの事務仕事の時は音楽を聞きながら。自分の時間を一つのことに使うだけということが、もったいないとどうしても思ってしまうのだ。読書はどうか。月にだ
2023年4月9日 18:05
本を読むことについて その3結婚して子供が生まれてから全く本を読めなくなっていた。昼と言わず、夜と言わず、一日中泣きわめき続ける息子の子育てがハードだったから。息子が寝てくれると今のうちに私も寝ておかなくてはと、少しでも時間ができると寝ることを選んでいたからだ。そんな時、学生時代の友人に、とある本を読んだか?と聞かれ、「時間がなくて全然本を読めていない」と答えた。子育てが大変なんだから
2023年4月3日 15:14
本を読むことについて その2本を読むことが生活の一部になっている。それがいつからだったのか、本にまつわる思い出を書いてみる。中学・高校時代、図書館が好きだった記憶がある。高校の時には図書委員会に所属していた。部活でもなく、クラスの役割的な委員会でもなく、独立した組織の図書委員。機関誌の名前は「コギト」。デカルトの「われ思う、ゆえに我あり」に由来したものと思われる。閉架式の図書室があり