カルペディエム 本 子育て期

本を読むことについて その3
結婚して子供が生まれてから全く本を読めなくなっていた。

昼と言わず、夜と言わず、一日中泣きわめき続ける息子の子育てがハードだったから。息子が寝てくれると今のうちに私も寝ておかなくてはと、
少しでも時間ができると寝ることを選んでいたからだ。

そんな時、学生時代の友人に、とある本を読んだか?と聞かれ、「時間がなくて全然本を読めていない」と答えた。子育てが大変なんだから仕方ないという思いを言外に込めて。
すると、「本当にに5分10分の時間もないのか?」と問い返されたのだった。
30年以上経った今でも、思い出せるほどの私にとって衝撃だった。
5分ならある。
その日からわずかな時間本を読み、彼女のおすすめの上下巻大部の単行本も少しずつ読み進め、ついには読破し、そうして読書の習慣が戻ってきたのだった。

それ以来、読書に限らず、自分に対して時間がないという言い訳は使わなくなった。



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