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観光地に暮らして生かされている人の話#3

世界屈指の観光地。タイプは違うけれど、かの土地も京都と同じ「恒久的に残る観光資源」を沢山持つ土地です。

世界に数ある観光地の中で、日本人観光客が快適に過ごせる環境をあそこまで整えられているところは少ないと思います。日本人とかの土地は所謂相思相愛な関係で、それは今でも変わらないでしょう。それでも9.11以降、その相思相愛関係に横恋慕が入ってきました。

日本人観光客が9.11以降出かけるのを控えていた間にとって変わったのは、同じアジアの国である中国です。9.11以降、「行きたい、でもまだ怖い。」で躊躇している間に思い切りのいい中国人があの小さな土地に押し寄せました。

勿論、もともと中国人観光客だっていなかったわけではありません。でもそれに増して日本人観光客は居たのです。それがあっという間の大逆転。

ではとって変わったというのならば、経済的には何も問題がなかったのではないか?と思われがちですが、実はそうではありませんでした。

まずホテル。これは海外に出かける限り絶対に寝る場所は必要なので埋まります。まだその当時はAirbnbがなかったのでホテル業界はさほど影響はなかったのではないかと思います。(別の問題は後に色々あったようですが。)

次に小売店。ここから様子が違ってきました。まず中国人観光客はその当時まだツアーできている方がほとんどでした。もちろん自由時間等がありますからその間に買い物ができるのですが、そういうツアーが連れて行くのはまず「中国人オーナー」が経営しているお店。もちろん有名なショッピングセンターや高級ブランドにも行きますが、それでも買い物する場所は限られていました。ちょっとしたお土産や特産品などを買うのは主にそういう中国人繋がりのあるお店です。

1番の理由としてはまずガイドと店主の繋がりがある事でしょうか。ガイドさんは特定のお店にお客さんを連れて行く事で「手数料」が貰えます。紹介料みたいな感じでしょう。お客さんにしても言葉が通じること「値引き交渉」が可能になります。また、商品に関して聞きたいことがあっても簡単に聞けるので、やはり言葉の問題は大きいと思います。

次にレストラン。こちらも今とは状況は違うかもしれませんが、当時はそういうツアーで来られる方々はやはりそういうツアー専門のレストランで食事をされます。あとはやはりチャイナタウン。こちらも中国人オーナーとの繋がりや紹介料等が関係してきます。

ホテルに泊まり、買い物をし、食事をする。行動的にはどこの観光地に行ってもどこの国の観光客でも変わらないような気がしますが、なぜ経済的に落ち込みが続いたのか?

それはアメリカの州ごとの税金のことや、観光地ならではの理由があったようです。




拙い文章を読んでくだりありがとうございます。細々と描き続けられたらいいなと思っています。