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就寝
よく晴れた日の夜だから
カラリンポンと冷え込んで
出しっぱなしのストーブに
久方振りの火を灯す
積もった埃も焼け落ちて
カラリンポンと鳴くヤカン
炎の揺らぎに目を細め
陽炎掴んだ手を翳す
猫は目敏くストーブに
カラリンポンと丸まって
存分身体を温めたら
脚を広げて身嗜み
脱いだ上着と耳掻きが
カラリンポンと転がって
明日を占う真似事を
眠りが夜を埋めるまで
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール