柳は揺れる
風の随に佇んで
触れ合う事を願いつつ
奏でる調べを拾っては
付かず離れず傍に居る
風の随に見送った
去り行く影の数を知る
はぐれた未来の夢の中
腰を落として過ごすだけ
風の随に星月夜
優しく流れる悠久に
時にはこっそり身を起こし
自由の翼を羽ばたかす
風の随に通り雨
揺れる柳とアマガエル
喉を鳴らして雨宿り
雨粒落として目を合わす
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール