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空の鱗に跨って

空の鱗に跨って
星座の隙間に顔を出し

僕の全てを見下ろして
愛を詠った夜を待つ

空の鱗に跨って
季節の狭間に手を翳し

風の自由を捕まえて
夢を見つけた夜を待つ

空の鱗に跨って
土星の輪っかを腰に巻き

記憶の欠片を散りばめて
僕を信じた夜を待つ

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール