流星群
なんて事ない塵屑が
末期に放つ美しさ
毎年決まってやって来る
こちらの都合は構い無く
空の記しは地の記し
知った風な口を利き
酸いも甘いも井の中で
オタマジャクシの半端者
自慢学歴コネも無く
ガムシャラだけを慰めに
揚揚ここまで来たものの
生まれ持っての塵屑は
輝き纏う柄も無く
器用貧乏照れ隠し
挙句に梯子を外されて
学んだ事は浅ましさ
お陰で気付く無垢の声
穢れを知れば尚の事
塵屑らしさを腹に据え
散華の前の煌めきを
喉に押し込み咽せながら
泣き虫笑顔で生きている
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール