冬は今頃何処にいる
夜のしじまに洗濯機
消えない染みの独り言
時間と別れた面影は
連れ添う暮らしの山崩し
去年の冬を忘れたら
今年の冬が来るだろか
温もり欲しくて靴下を
白い吐息に履かせたら
振り向くだけの首筋を
せめて黙って眠らせて
去年の冬を忘れたら
今年の冬が来るだろか
星を眺める惑星に
僕の名前を問いかけて
君の名前を呼んでみる
返事は別にいらないよ
去年の冬を忘れたら
今年の冬が来るだろか
冬は今頃何処にいる
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール