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乱視

見上げる月は分離して
並行世界の夢を見る
愛する人の傍で
何処かの僕も生きていて

羨みよりも祝福を
互いの直ぐなる想いさえ
綺麗事だと説き伏せる
僕の性根はオポジション

力になりたい気もすれば
助けて欲しいと仰いだり
声無き声の存在に
僕の情緒はミーイズム

見るもの全てが分離して
不安を心の依代に
うんざりしながら愛してる
此方の僕も生きていて


やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール