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霧雨

夜更けにふんわり霧雨が
音も出せない柔らかさ

落ちてる事も気付かずに
乾いた地面に潜り込む

どうやら星は見えないが
雲の向こうでひそひそと

誰かに聴かせるようでいて
声は届かぬ瞬きに

聴こえぬ僕はやるせない
代わりに歌でも唄えたら

誰にも聴かせぬようでいて
声よ届けと言いながら


やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール