見出し画像

つぎはぎブルー

どうにもこうにも疲れたわ
働きすぎだと相槌に
その気になって目も眩む
車のシートを倒し込み
身体を伸ばして目を閉じる

転がる砂利の一服に
耳鳴り預けて窓を開け
見えない星を眺めたら
ラジオのノイズが散らばって
雨の雫に気が付いた

右手と左手重ね合い
互いの冷たさ温め合う
零れた吐息が足元に
落ちたら二度と帰らない
こんなに寒い夜だけど

アクセル踏んでも戻らない

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール