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剪定

伸びた花穂と枝振りに
昨日は乾いた空の下
今宵は淑やか雨に濡れ
季節が別れを告げに来る

当たり前だと思う事
何時から慣れてしまったか
優しさ纏う冷たさと
過ぎた想いの再会に

まるで何かを言いたげな
口をつぐんだ横顔を
暫く眺めていたいから
少し離れて抱き締める

出来ればこのままもう少し


やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール