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風が運んだ空の色

ススキの脇に顔出して
狐の松明黙り込む
言葉ひとつを語るため

覗く足音ひつじ雲
忘れた頃に会いに来る
便りひとつを渡すため

水の溜まり場シオカラの
ヤゴが小さく腰を振る
笑顔ひとつを作るため

風が落とした花の色
風が休んだ雲の色
風が遊んだ水の色

言葉ひとつは守れたか
便りひとつは届いたか
笑顔ひとつは見つけたか

風が運んだ空の色
君の笑顔は風の色
風の笑顔は君の色

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール