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打って打って打ちまくれ

下手な戯言未練の世情
迷いと別離の夜半には
覚悟と寒気が鍔迫り合い

時は流れて何処へ行く
橋の袂に佇めば
見送る程度は許される

情けに溢れた眼差しも
振り向く度に移ろって
結局自分を守るから

擲つ命に価値も無い
勝たなきゃならない人生に
誰が勇んで立ち向かう

敗者を並べて詰るだけ
名誉に堕ちる自尊には
心朗らか三行半

打って打って打ちまくれ

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール