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垣間見る
共同主観の点滴に
言わずもがなの疑いを
見つけたところで詳らか
とは言え叶わぬ逸脱者
共同幻想輸血して
良き隣人の篤志家を
己の業だと信じても
今際の際に頓挫する
共同便所で吐血して
凡ゆる世界が一点に
いつかの大事な約束も
郵便ポストの裏側に
世界はおそらく人の数
生者も死者もひとならび
歌を聴くなら折々に
垣間見るのが丁度良い
然もなきゃ到頭いかれるぞ
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール