道
道端道草生い茂る
虫取り網を振り回し
茂みに消えた幼少期
草を刈るにも鎌がない
どちらが先に枯れるかと
夕暮れ影踏み笑う月
指折り数える退屈と
交わす約束繰り返し
暇を並べてボウリング
溝に嵌って転がって
同じ言い訳恥も無く
どこか憎めぬストライク
決まった道が有るにせよ
草は背丈を優に超え
来た道往く道悪しからず
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やりたいことなんて何もなかった放課後
ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆
帰る所があるから座り込んだ深夜の路上
変えたい何者かを捕まえられなかった声
振り向くばかりの今から届けたいエール