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夜道の背中

闇を被った街灯が
途切れ途切れで結ぶ道

誰も居るはず無かろうと
腑抜けた面を引き摺って

月まで伸ばした影法師
梢の隙間にスクロール

毎夜爪弾く足音は
棚引く季節を携えて

旅を重ねる往来に
愚痴でも落として音を聴く

気紛れ詰め込む風船を
破裂するまで膨らませ

見果てた事もないくせに
取っ替え引っ替え夢を見る

夜道の背中に手を添えて
沈まぬ星まで歩けたら

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール