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諦め切れずに飛び立った

軋む身体をなおざりに
千切れた夜を数えても

しつこく管巻く悔しさが
喜ぶ暇にこびりつき

額の脈が昂って
藪から棒に轟いた

空が唸りを上げるのは
音速ジェットの戦闘機

何も知らない静寂が
忘れた頃にやって来て

路傍に羽根が落ちるのを
見たくないのに見詰めてる

諦め切れずに飛び立った
誰かアイツを知らないか

諦め切れずに飛び立った
誰もアイツを知らないが

どうして無視など出来ようか

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール