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嘆き

朝の光は澄んでいて
温もり与える指先に
空気は小さく揺れている

嘆きの居場所は此処に無く
心の声と語るなら
あなたは何と言いますか

静かな顔した水滴は
終えた眠りに浮き上がり
行方知れずの旅に出る

嘆きの隙間は此処に無く
心が涙に暮れたなら
あなたは何と言いますか

見送る鳥の翼には
昨夜の夢が張り付いて
思い出す間に飛んで行く

嘆きが全てを受け入れて
心の覚悟を問うたなら
あなたは何と言いますか


やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール