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生まれた事を思い出す
淡々と過ごすだけなんだって
暇さえ有れば言い聞かしてみたり
遠くばっかり見ていたいんだって
あくせくしながら目をつぶってみたり
感情という物の取り扱い方法が
ちっとも頭に入って来ないもんだから
筋道が無駄に交錯する夢の最中で
いっそ寝首でも掻いてやろうかしら
もうダメだって吐き捨てたりするのも
独り言のフリして誰かに言ってたり
何ら再利用もできやしないだろうから
不燃ゴミの回収日にでも突っ立ってたり
煙も出せなくなった煙突みたいに
まるで意味を成さない存在として
最後まで居続けるのも一興だななんて
生まれて来た事をふと思い出してみたり
案外忘れないもんなんだなぁなんて
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール