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くるりとツルを絡ませて お日様目指して顔を出す 一人じゃ立てずに寄り掛かる ブナやらケヤキ…
雨は次第に緩やかになった パンツの裏側が濡れている 長靴は持っていないから また今度にでも…
一昼夜 止まない雨の 声を聴き ペンを走らせ 方舟を駆る 夢を見て 眠れるならば 幸せか ペン…
随分派手にやり過ぎた お祭り気分でワッショイショイ まあまあ上手にやり抜けた 勢い任せじゃ…
いつだか無視した清廉が 左の肩に張り付いた 古びた匂いを漂わせ ヂクリと触手を植え付ける …
よくまあこっそり書くもんだ 二の腕隠した脚本家 人生模様のカーペット 正義の味方に悪代官 …
よく晴れているのに 雨が降り出すもんだから 鳥たちも慌てちゃって 子供の名前を呼んだり お友達のお部屋に隠れたり てんやわんやってこういうことか 僕はまるで他人事だから せめてニッコリ眺めているんだ 雨の雫のひとつひとつが 太陽の光に照らされて まるで数え切れないぐらい 透明な糸の一本一本になって 何も映したくないような速度で 次々に現れては消えて 瞬く間に消えたら現れて きれいだなって思うんだ 本当にきれいだなって 別にめでたいこともないけど 今ここにいるんだってこと
傘をさしてもびっちゃんこ 雨音耳元ぱっちゃんこ 長靴履いてもびっちゃんこ 雨粒爪先ぺったん…
祝日になると 祖父は小さな日の丸を 狭い玄関に掲げていた 祖父は僕に 花札や麻雀将棋 箸の持…
いつも変わらない 呆れるくらい 同じ日々 そう思えるのは いつも一緒に いれるから 甘えたが…
山の隙間の原っぱで プレイボールが木霊する 野手は一人でグローブも 持たずに外野を守り抜く…
校長先生朝礼台 コンコン風吹きゃ砂ぼこり 後ろでコゲラが木を突つき ペラペラ漫画の教科書に …
間違いがないなんて よっぽどバカにでもならなけりゃ 堂々と言えたもんじゃない 収拾の付かな…
あいつはかわいいメガネっ子 子供の頃からメガネっ子 メガネを気にするメガネっ子 近視で乱視のメガネっ子 寝る時くらいはメガネっ子 きっと外してメガネっ子 湯気で曇ってメガネっ子 雨でびしょ濡れメガネっ子 黙って拭いてるメガネっ子 とっくに会わないメガネっ子 おいらも今頃メガネっ子 少しは気持ちもわかりっこ