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間違いがないなんて

間違いがないなんて

よっぽどバカにでもならなけりゃ
堂々と言えたもんじゃない
収拾の付かない憤りを
裏庭の日陰にぶち撒けても
日向の鳥が気持ち良さそうに
目も合わせないでこっちを見ている

条件反射みたいに隠れた後で
何で隠れなきゃいけないんだよって
染み付いた自分という者が
落とした影の腕をまくって
手当たり次第雑草を毟り取り
山と溜まれば一仕事

ぼちぼち元気な半病人
残りの命を数えたら
過去の歳月のしかかる
無駄にしたいとは思わない
こじつけばかりの小咄に
ニヤリと出来れば上等だ

間違いがないなんてな

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール