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【日記】10月14日〜10月20日

10月14日
連休最終日。
朝、前日に買い漏れたものを買いに行く。人だらけの街並みは秋晴れの日に照らされて輝いて見えた。

以前、"perfectlife''というバンドを率いていた板垣周平氏の日記を見つけたので読む。今は音楽活動から離れて2児の父親として働いている。日々の生活が綴られている中で奥さんの機嫌に振り回されている場面が多々現れる。「妻、突然発狂」「妻の機嫌が悪くトイレに入ってトイレットペーパーの芯を叩きつけた」「妻に不機嫌の理由を恐る恐る聞く」など。それでも家族のために働く姿は10年前のバンド活動時代を知っている者として時の流れの速さを痛感してしまった。
あの頃、ライヴハウスに集っていた人たちは今もバンド活動に勤しむ人もいれば、すっかり見なくなった人もいる。今はもう更新されなくなった板垣氏の日記を読みながら少しだけ寂寥感に包まれた。

テキストやノートを開いて勉強。「何でこんな簡単な問題が解けない?」という苛立ちと「意外と出来たじゃん」という嬉しさが交互にやって来る。

10月15日
朝、聞き慣れない声で「おはようございます」と挨拶されたので声の方を向くと12月から課長としてこちらに異動する方だった。先日打ち合わせの際に意気投合していたので顔を見合わせた瞬間に2人して大笑い。今週は現在の課長が他の営業所に行って不在なので代わりに来たとのこと。思わぬ再会に嬉しさと心強さを感じる朝。

朝から多忙。お馴染みのやってもやっても増えるパターンにハマる。本来なら今日やるはずだったデスクワークも出来ないほどに忙しくなる。とりあえず残せるものは残して無理矢理終わる。1時間半の残業。デスクワークは翌朝新しい課長と一緒にやることになった。

10月16日
朝、緊急の打ち合わせ。自分の部署の残業を軽減する策を所長が提案したらしく、それに沿って人員の割り振りをする。所謂"机上の空論"にならぬことを願う。

前日出来なかったデスクワークをひたすらやる。新しい課長から色々教わり、派遣さんとも話し合いながら2時間ほどかけてやり切る。果たしてその成果は?
そういえば新しい課長から昨年突然いなくなった元上司についての話を聞く。何故あんなにもわがまま放題だったのに会社に残れたのか、その理由が分かり渋い表情をしてしまった。詳しくは書かない。

昼休み明けから通常業務。順調に進んでもうすぐ終わりが見えたかな、という段階でトラブル発生。結局1時間半弱の残業。

10月17日
引き続き多忙。
前日に起きたトラブルの解決策を探るために上層部は話し合いを続ける。話し合いが終わるたびに肉体労働部署の責任者ということで呼び出されて内緒の話を聞く。そしてその中で口外できることを伝える。

夕方、更なる話し合いが行われて混乱。その結果、事務所の雰囲気も最悪になる。明らかにこの1週間で営業所内の雰囲気は悪い方向に変わった。つばめさんは泣いてばかり。20代前半でまだまだ学び途中なのにこの目まぐるしい変化は全く理解できないだろうと心配になる。

残業も終わり片付けも済み、"さあて帰ろう"という時に残っていたみんなから「あ、お呼びですよ」と言われたので指差す方を見ると目を真っ赤にしたつばめさんが力なく立っていて「今日は一緒に帰りましょうよ…」と蚊の鳴くような声で言われる。最寄りの駅だと会社の人が来てしまうのでわざと途中の駅まで歩きながら色々な話をする。
つばめさんは自分が異動になることをすでに知っていて「やっぱりなって思ったからビックリしませんでした」と言いつつ「いなくなっちゃうんですよねって話は正直したくなくて。寂しくなってしまうから」と言われる。何だかしんみりしてしまった秋の夜。

10月18日
普段とは違った疲労感と複雑な気持ちに包まれながらも辿り着いた金曜日。事務所の様子を気にかけつついつも通りに働く。
昼過ぎにヘルプで来てくれている次期課長が労災事案が発生したとの連絡を受けて今の営業所に戻ることになって少しだけ寂しい。

松本大学まで一緒に行く配送さんは自分の顔を見るなり「オイッオイッオイッ!!」と詩羽さんの掛け声を真似し始めて気合がかなり入っている様子。それぞれの金曜日が過ぎていく。今の課長から連絡が来て先日のデスクワークは特に問題なかったです、との報告を受けてホッとする。1日を通して穏やかに過ぎてほぼ定時上がり。

夜、水曜日のカンパネラ武道館ライヴのブルーレイを見る。

10月19日
福島県で開催されるフェス「LIVE AZUMA」で水曜日のカンパネラのライヴを見るべく朝から移動。8時半に乗り込んだ新幹線の車内で700mlの瓶ウイスキーと2リットルの水を持ち込んで水割りを傾けている人を発見してビビる。

昼前に会場に到着。想像以上に大規模なフェス会場にたじろぐ。そういえば数年前にユニコーンも出演していたことを思い出した。
リストバンドを引き換えるために巨大な競技場をぐるりと囲むような大行列に並ぶ。30分並んでリストバンドを巻いてもらったらすぐに水曜日のカンパネラが出演する野球場に行く。巨大なスクリーンが上手と下手に配備された立派なステージが目に飛び込んできた。サマソニのマリンスタジアムステージをほんの少し小さくしたくらいのデカさ。早くも混み合っていたので一旦フードエリアに行って地鶏の焼き鳥とクラフトビールを胃に流し込んでから戻る。さすがに最前付近には行けず。
機材セッティングが終わりステージにケンモチさんが現れたので心の中で「ケンモチさーん!ここにいますよー!!!」と絶叫しながら見守る。始まる頃は雨予報だったのに快晴。さらに夏のような暑さ。

フェス仕様ではお馴染みとなった"会場後方から詩羽さんがお客さんをかき分けながら登場"という演出にブチ上がる会場。今日は持ち時間が35分間ということもあってサクサク進んでいくセット。「たまものまえ」では恐らく50人はいたであろうキッズダンサー達との共演もあり。「エジソン」辺りからポツポツ雨が降り始めるも何とか天気が持ってくれて良かった。巨大な会場で体感する水カンのライヴはやっぱり気持ちが良い。

終わって知り合いにも会えなさそうなので早めに戻る。福島駅で会社のみんなと先日伊丹遠征の際にお土産が買えなかったつばめさんへのお土産を買う。明日は松本大学。

ここもいつの間にかフォトスポットになっていました

夜、perfectlife「マラディーズ」を聴く。

10月20日
朝、7時に八王子駅で配送さんの車に乗り込む。既に武道館のライヴアルバムが鳴り響く車内、秋の山と空を眺めながら松本へと向かうドライヴ。途中から自分のウォークマンで水曜日のカンパネラ縛りのBGM大会。2人揃って大好きな「赤猫」を聴きながら"今日演ってくれたら嬉しいけれど、最近やらないんですよねえ"という話をする。

松本に着いて目当ての蕎麦屋に行くも大行列。代わりに入った蕎麦屋は店員さんみんなが辿々しい接客で困惑。それでも寒い中食べた月見とろろ蕎麦に温まった。

シャトルバスに乗って松本大学へ。
早くもお馴染みの方々がいて、初めましての方にもお会いする。この時点でもう楽しい。
開場して体育館に入ると思った以上に立派なステージが目に入る。配送さんは思いがけずステージから近い場所で目を丸くしていた。

時間になって暗転。フェス仕様のセットリストと同じく会場後方からお客さんをかき分けながら登場する演出に悲鳴が上がる会場、そして満面の笑みを浮かべる配送さん。この演出についてはわざと黙っていた。
1時間の枠だったのでここ最近のフェス仕様のセトリでは演奏されなかった楽曲が次から次へと投下される。ライヴも真ん中を過ぎた頃、聴き覚えのある音色が流れる。まさかの「赤猫」。何だか配送さん以上に感激してしまう自分がいた。

終わってシャトルバスでわいわいお喋りしつつ松本駅に戻ってお土産を買って車に乗り込む。
ところが途中から大渋滞。一度抜けたかと思いきやまた大渋滞。結局5時間強かけて戻る。色々あったけれど、思い出に残る旅になった。
配送さんとは来年1月にジンジャールートのライヴを見るべく広島へ行く。その後は自分が異動になるのでどうなるのか分からない。

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