多動力2

専門性を身につけたい

21年間生きてきても僕には
「これができる・この知識なら誰にも負けない」
そんな風に言えるものはまだない。

インドに来てから専門性を身につけなければと何度思ったかわかりません。

教員の勉強を受けてきたわけじゃないから、子供達にわかりやすい授業ができない。
農業の知識があるわけじゃないから、村の農地を見てもアドバイスができない。
テクノロジーの知識があるわけじゃないから、日本から援助をもらえる仕組みを作れない
英語もヒンディ語も堪能なわけじゃないから、現地の人と完璧な意思疎通を計れない。

こんな風に自分を見つめ直して悲しくなることは多くあります。

だからと言ってやることないから帰ろうなんて全く思ってません。
現地の人とコミュニケーションを図ることで
少しずつ自分にもできることはあるのではないかと思えてきました。

例えば、子供達の勉強に対する理解度は完璧じゃないから
先生に対する質問時間を学校終わりに確保してみるとか。

日本で学び、日本で育ったからこそ貢献できることもあるので
地道に小さいことからできることをしていければと思います。

でも、専門性があれば「僕」という一人の人間がやれることは
とても広がるし、大きい影響力があると思うので
今できることをやり、かつ日本に帰ってから専門性を必ず身につけていきます。

飛行機で読んだ「多動力」にこんな文章がありました。

1つのことに1万時間取り組めば誰でも100人に1人の人材になれる。
これを3つの分野で1万時間取り組めば
100人に1人×100人に1人×100人に1人で
『100万人に1人』の人材が誕生する。

この考えを胸において経験し、学び、知識をつけて自分ならではの専門性を身につけていければと思います。