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『牛DGs』協働により生まれた、鹿児島発サーキュラーエコノミーモデル

みなさんこんにちは。
「協働」を通じて、日本に熱を生み出したい!
㈱協働日本 広報担当の郡司です。

今回は協働先企業の『有限会社うしの中山』の専務 荒木真貴さんへのインタビューをご紹介いたします!

牛とは切っても切り離せない「堆肥」の問題。協働日本との出会いによって、課題解決への一歩を踏み出しました。

インタビューの中では協働日本との取り組みのきっかけや、支援を通じて生まれた変化について、さらには今後の複業人材との取り組みの広がりの可能性について、経営者の視点からメッセージもお寄せいただきました。
noteの中ではそんなインタビューの内容を少しだけお見せします。

うまみを追求した技術、ストレスのない環境そだてられたうしの中山の牛肉は、A5等級出現率75%を超える肉質が自慢。和牛オリンピックの部門で日本一に輝きました。
そんなブランド牛の飼育・販売が好調な一方で、荒木氏は現在、協働日本との取り組みの中で、堆肥の販路拡大や、堆肥の活用によるGX(グリーントランスフォーメーション)を通じて「UshiDGs(牛DGs)」の活動を行なっておられます。

有限会社うしの中山
1950年の創業から変わらない伝統技法、飼養管理を継承しながら、新たな畜産の可能性にチャレンジしていく和牛肥育農家。”牛の能力を最大限に引き出す”のが使命。そのためには牛と向き合い、 感謝を忘れないことが重要です。毎朝一頭一頭に『おはよう』の声をかけることに始まり、牛たちが安心して過ごせるような心配り、環境づくりに日々励んでいます。食されて美味であることを追求した結果、数多くの高い評価をいただいています。

畜産農家の抱える「堆肥問題」を、サステナブルな取り組み「UshiDGs」へ。

有り余る堆肥をどうするか、が協働のスタート。スタートしてからは、単に堆肥を売ることが目的ではなく、なぜうしの中山が堆肥事業に取り組むかを言語化した上で、新たな販路の開拓やお客様のニーズを考えた堆肥の改善、オーダーメイドによる新しい売り方などについて、協働プロと一緒に検討を進めていきました。

協働を通じて作り上げた独自配合の完全発酵堆肥を販売するようになって、売上金額が向上。あれだけ有り余っていた堆肥の山も、今は需要が大きすぎて足りない状況になっており、嬉しい悲鳴を上げています。

堆肥は肥料としてだけではなく、土地の本来持つ力を取り戻す土壌改良剤にもなります。堆肥を活用したGX化だけでなく、畜産農家の皆さんは、日頃からサステナブルな取り組みを行っているそうです。
昨今では牛のげっぷに含まれるメタンガスが環境問題の一因にあるという説の影響で「牛は環境に悪い」というイメージがついてしまっているのを覆したいという思いもあり、荒木氏はこういった取り組みを総括して「UshiDGs(牛DGs)」として発信するようになりました。

その結果、UshiDGsは大きな共感を得て、地域事業者とサーキュラーエコノミーの大きな取り組みにつながっています。

堆肥をいかに販売していくかという課題を通じて、本当にやりたかった「環境問題への取り組みの発信」に辿り着いたことが一番の変化だと荒木氏は語ります。

企業や地域の壁を超えた、複業人材とのノウハウのシェアが日本を変える

日本社会では一般的に、アドバイスが欲しい時にその道のプロに頼ろうとする人が多い傾向があります。積み上げてきたものの中から良い知見を得ることはできる一方で、新しい可能性や視点を獲得することはできません。
課題に直面した時に多面的な物の見方ができる力は、これからの社会でも必要になってくる───

協働プロとの取り組みを実際に体験した荒木氏には次のような言葉をいただきました。

「協働プロはすべての会話が非常に建設的で、弊社そして私に今、何が足りていて、何が足りてないかをはっきり明示してくれる存在です。そして何より、あくまでも私たちが「自分の足で歩くこと」を前提として、愛を持って伴走してくださっていることに、いつも感謝しています。

地域や業界・企業の枠に囚われずにノウハウをシェアしてもらうことで、効率的に成果を上げられるようになる。また、地域の外のプロフェッショナル人材からの客観的な視点と言葉で、自分たちのやっていることや考え方を再確認できる。
こういった協働こそが新しい武器になり得るのではないでしょうか。企業や地域を超えた横の繋がりが、日本をより強くしていくのではないでしょうか。」

おわりに:荒木氏からのメッセージ

「協働日本の強みは、プロフェッショナルは勿論ながら、在籍する方の個々のお人柄の良さと、愛を持って悩みを聞いてくれるところだと思います。これからさらに多様な考えやスキルを持つ協働プロが増えていくことで、さらに広い範囲・多くの視点が揃うことで協働チームの戦力が突き抜けていき、救われる人が増えるんじゃないかな。
今回の協働では、協働プロの皆さんの頭の中と自分の頭の中が直結しているような、脳みそをお借りしているような感覚でミーティングを重ね、伴走支援を通じて背中を押していただきました。色んなアイディアがあっても、最後に実行するのは自分自身。本当にやりたかったことに向けて、進み出せてよかったと思っています。」

荒木さん、ありがとうございました!
「UshiDGs(牛DGs)」のお取組がどんどん広がりを見せていくことが楽しみです。

▼インタビュー全文はこちらから
STORY:うしの中山 荒木真貴氏 -『UshiDGs(牛DGs)』協働により生まれた、鹿児島発サーキュラーエコノミーモデル-

https://kyodonippon.work/post-2435/

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