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ニュースを視覚的に伝えるグラフィック記者の仕事とは

共同通信採用担当の石崎です。共同通信には記者、フォトグラファーなど、全部で9つの職種があります。今日はニュースをより分かりやすく伝えるための図解、イラストなどを制作する「グラフィック記者」の仕事にフォーカス!入社1年目の土屋さんに仕事紹介してもらいたいと思います。土屋さんよろしくお願いします!

グラフィック記者とは

こんにちは。23年入社のグラフィック記者、土屋さくらです。今回は共同通信グラフィック記者の仕事をご紹介したいと思います。グラフィック記者は、ニュースを視覚的に伝えるグラフィックスを作成する仕事をしています。具体的には、政治部や社会部などの出稿部から依頼を受け、デザインソフトを使用し、記事に用いる地図やグラフ、図解やイラスト、新聞紙面全幅にわたる大型のインフォグラフィックなど、さまざまなグラフィックスをデザインします。といっても、入社してすぐに「はい、じゃあ今日からグラフィックスをつくってね!」となるわけではありません。入社後二週間ほど記者をはじめとした同期と合同で研修を受けた後、グラフィックス部での研修が始まります。

新人グラフィック記者の半年

まずはグラフィックス部に配属されてからの半年をご紹介したいと思います。

グラフィックス部に配属されると部内研修が始まります。グラフィックスを作る上でのルールや制作方法を教育担当の先輩が教えてくださります。
グラフィック記者だからといって、学生時代にデザインを学んでいなければならないということはありません。グラフィックス部には様々な経歴の部員がいます
私も入社前はデザイン系ソフトをほとんど使ったことがありませんでした。分からないことがあれば都度先輩が丁寧に教えてくださるので、安心してください!

美大卒も、美大卒でないグラフィック記者もいます!

部内研修期間を終えるといよいよシフトに入ります。グラフィックス部には主に4つのシフトパターンがあります。

宿直もあるのは24時間体制で動いている報道機関ならではですね。宿直室にはシャワールームもありますよ。

この半年で作ったもの

最初はシンプルなグラフや表、地図の制作から始まります。徐々に力量に合わせて様々なグラフィックスを作っていくようになります。

1年目でもタイトルカットもたくさん手掛けているのですね!!

Kyodo News+(英文サイト)でのビジュアルコンテンツも

共同通信は新聞向けのコンテンツ以外にも多くのWEBコンテンツを手掛けています。グラフィック記者はモーショングラフィックを用いたものも多く出稿しています。(上から1つ目が土屋さんが手掛けたもの。その他は土屋さんの先輩が手掛けたコンテンツだそうです!)ぜひ実際にサイトをご覧ください。


グラフィックス制作の流れ

動物いっぱいで土屋さんらしいグラフィックです。

下の画像は、実際に記者が書いた原案と、それを基に私が制作した図解です。イラストカットを入れ、見たときのわかりやすさと楽しさを意識しました。

記者の要望を汲み取って、さらに良いコンテンツに仕上げていくのですね!

自己紹介、なぜニュース業界に?

神奈川県の公立高校の芸術科を卒業後、美術大学に入学し映像を学んでいました
大学在学中は映像制作のアルバイトをしていました。その中で、東京五輪の交通規制を説明するモーショングラフィックスを制作する機会がありました。制作しているうちに、文字では理解の難しい情報を、ビジュアルで説明することで誰もがわかりやすい情報に変えることができるということに気づきました。それをきっかけに、あらかじめターゲットが決められたものではなく、公共的な情報をより多くの人々に提供することができる仕事をしたいと思うようになりました。そこで見つけたのが共同通信社という報道機関の中にある「グラフィック記者」という仕事です。

半年間働いて思ったこと

大事なのは国語力

入社前はグラフィックス制作で重要なのは画力やセンスだと考えていました。ですが日々の作業で思うことは、何よりも「記事の要点を理解する」ことが重要だということです。記事のどこを引き立たせるのか、何を知ってほしいのかを理解することで、初めてわかりやすいニュースグラフィックスを作ることができるのだと思います。

グラフィック記者ってお堅い仕事?

報道機関の中のグラフィックスデザイナーと聞くとお堅い印象を受けるのではないでしょうか。
私も最初はそうでした。もちろん、日々全国にニュースを届ける職場はよい意味で緊張感はありますが、一度フロアに来ていただければ想像以上に自由に仕事をしているグラフィック記者たちの姿を見ることができると思います。個人個人が持っている創造力を生かすことのできる職場です。
 
もちろんグラフィック「記者」なので、取材に行くこともできます。基本的には内勤ですが、資料を集めるために実際に現地に赴いたり、自分で企画を立てて取材に行き、記事を執筆したりするグラフィック記者もいます。
私は10月半ばに初めて取材に行きました。

取材後に制作した図解

就活生へのメッセージ

大学時代は深夜の工場で働いたり、映画を観たり、ギターを買ってみたり、色々なことをしていました。好きなことや興味があることがたくさんある人は、日々多様なジャンルの情報と接することができるこの仕事に向いていると思います。
このnoteで共同通信やグラフィック記者という職業に興味を持っていただければ嬉しいです。

土屋さん、ありがとうございました!!
このnoteからグラフィック記者の仕事に興味を持ってくださる方がいれば嬉しいです。共同通信グラフィック記者は毎年6~7月頃に募集を開始します(25卒の方は24年の夏です)。共同通信採用My Pageへのご登録、お待ちしています!


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