劣化しない(広報)キャリアを築こう
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劣化しない(広報)キャリアを築こう

この投稿は広報マーケアドベントカレンダー2018の12月1日分です(若干公開が遅れましたが)

アドベントカレンダーの第1回で書きたいのは広報のキャリアについて。

ベンチャー企業の広報担当者を見ていると、突然現場に放り込まれている人が多い。

そんな一人広報のの人は、社内で学べない(社内に同じ職種の先輩がおらず仕事を教えてくれる人がいない)、環境であっても、自分自身を高めていく方法を探らなくてはならない。

企業によっては、PR代行だけでなく、伴走型やOJT型のサービスも行っているPR会社(弊社ビーコミもやっています。現在空き枠がないのでもしご興味ある場合は順番待ちしていただくか、他社さんで是非。連絡いただければご紹介できます。余談ですがPR会社の選び方はこちら。)と契約をして現場で教育をしながら広報部門の立ち上げを行なっていくこともある。

だが、何も会社でしてもらえない場合、社外にいる他社の広報担当者とつながりを見出すことになる。

社内だけに目を向けるのでなく、社外に目を向けるのは大変にいいことで、視野も広く持つことができる。勉強会で親しくなった他社の広報と組んで、メディア露出を成し遂げた広報担当の話もよく聞く。非常に有効な活動であり、目先の数字(メディア露出数増加)につながりやすい。

ただ、ここで思考停止や疑似体験の呪縛に陥ってしまうと怖い。大成功した広報の先輩の成功体験を聞いていると、いとも簡単に自分もできそうな錯覚を起こすこともある(聞いてわかるのと、実際にできるのは別)。他方、立派な体験に恐れをなして手も足も出なくなる人もいる。

広報担当のあなたは、3年後、5年後、どうなっていたいのか?また、10年後の姿を考えているだろうか。

会社からは「予算がない、今まで広報はいなかったから自分で道を切り開け」と言われ、無料のツールでプレスリリース配信、無料の勉強会で夜にスキルアップ・・・。ブログも書くし、事例も書き、フェイスブックも更新・・・一人広報の鑑として本当に頑張っているし、やりがいも感じる。結果も出ている。だが、そこで思考停止してしまっては危険だ。

というのも、一人で頑張りすぎるあまり、健康を害してしまう人、現場が忙しすぎて回すだけで精一杯でスキルアップしない人、最終的には疲れ果ててやめる人を何人も見てきているからだ(その空いた穴に新人広報が入り、いつまでたっても新人が多い業界となってしまっている・・・)

個人的にぜひ気にかけてほしいのは以下の4点である。他にもあるが今回は最低限ということで4つに絞った。

業界を変えた時、働ける時間が減った時、仕事自体が変わりつつある時代に持ち運べる普遍的なポータブルスキル。
会社が成長して自分の下に人が入って来たときにその人を育て、仕事の指示が出せるマネジメントスキル。
日本語以外でコミュニケーションできるスキル
社外の人とのつながり(相談できるメンター含む)

まずはポータブルスキル。時々、自社特有のプレスリリースの書き方ばかりに力を入れている担当者がいる。枝葉末節だけにこだわりすぎてしまうと、仕事の幅が広がったときに太刀打ちできず、初心者に逆戻りしてしまう。社外の広報の先輩から習ってきた応用の技は、その先輩に基礎力があるからこそうまくいったのかもしれない。仕事には正しいとされるやり方がある。そこがすっぽり抜け落ちてしまわないようにしたい。社外でも通用する基本の力を身につけて行きたい

次にマネジメントスキル。1人広報の人は、ゴールを設定して1人でそこに向かって仕事を進めていけるが、それをチームで行うためのノウハウや、人を管理する経験があまりなく、やり方もわからないケースも多い。本人がずっと現場を望むならいいのだが、そうではないのに現場にばかり固執すると、部下でなく、他社から上司が入ってきて今までは社長と直接仕事ができていて面白いポジションだったのが、途端に風通しが悪くなり、上司への報告資料作りが増えて現場もやるような不幸なことになってしまう可能性もある。

次に外国語でのコミュニケーションスキル。私はTOEIC895点なので偉そうなことは言えないのだが、近年PRに限らず、ビジネスの現場で英語が必要となるケースが増えている。ビジネスレベルの英語ができれば、所属企業が海外拠点を開設した場合にそのコミュニケーション戦略に携われる可能性もあるだろうし、転職するにしても外資系企業も選択肢に入ってくる。日本企業でも増えているが外資系企業の場合に在宅勤務を認めているところは格段に多いため、将来的なライフスタイルの変化にも対応しやすくなる。

次に人との繋がりである。インターネットで誰とでもつながりやすくなっている時代に、会社を変わっても、ポジションが変わっても付き合える社外の人とのつながりはとても大きな力を持つ。ある上場企業の執行役員を務める友人がこう言っていた。「困った時だけ急に友達になって頼み事をしてくる人っているよね。頼み事をされたときに、過去にこの人とどういう接点があったか、どういう人だったかを考えてみる。過去にも頼み事だけですぐに消えちゃったとか、こちらのお願いは一度も耳を傾けてくれていないのであれば、もう助けないよね」。お互いに色々と教えあえる、力になれるそんな関係性が築ければと思う。

年齢を問わず著名な広報担当者として活躍している人は何人もいる。また広報を最終キャリアとせずに活動の幅を広げている人も多く存在する。

彼ら、彼女らは、ある程度計画性を持ってスキルアップ・転職を図っていることに気づけているだろうか。MBAを取得したAさん、アナウンス学校で学んだBさん、メンターをつけてアドバイスをもらって着々と伸びているCさん、PR会社を経験することで様々な企業の広報を体験したDさん、転職するたびに大きい会社に移っていくEさん、ベンチャー企業の広報を複数体験した後に自分のベンチャー企業を立ち上げたFさん・・・。

私自身のキャリアの中では新人のときに広告や展示会の基本を叩き込まれたこと、記者・編集者を体験したこと、外資系に移ったこと、社会人になってから大学院に行き、コミュニケーションを学んだことが非常に大きかったと感じている。

「こんな風になりたい」という人を見つけたら、是非彼ら、彼女らの活動を参考にして、良さそうな部分を参考にして自分のスキルアップに取り入れていくのをお薦めしたい。





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加藤恭子:BtoBのTech広報ビーコミ

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広報/PR/コミュニケーションのアドバイス・教育・実務支援。PRSJ認定PRプランナー。日本マーケティング学会理事。元Tech系企業のマーケティングマネージャーで元記者。サイバー大学客員講師(コミュニケーション論)。青学大学院(国際コミュニケーション修士)