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遺品整理が落ち着いた!一般家庭の遺品整理にかかる時間とお金公開します(一部有料)

以前に私は遺品整理に悩む日々について書き綴っていました。戦争を乗り越えた祖父母の遺品はまだまだありますが、ある程度めどが立ってきたので一般家庭における遺品整理を紹介します。

テレビなどでも紹介されているとは思いますが、どこか他人事のように感じてしまっているあなた!甘く考えてはいけません。遺品整理にはかなりのエネルギーを要します。

私の実家はどんなとこ?

まずは私の実家について紹介します。私は実家に祖父母、父母、3兄弟の計七人で住んでいました。今は私を含め兄弟は独立しています。住んでいるのは、母だけ。父は病気がちなため現在施設入居中です。
実家は鉄筋基礎で築45年ほど。私の年齢よりも上です。

玄関は30センチほどの足を上げないと入りにくい作りです。現在のバリアフリー住宅とは程遠いです。家の敷居をまたぐたびに最近は「よいしょ」といってしまいます。

設計を担当したのは建築業界でもおなじみの積水ハウス。子供のころは気が付かなかったのですが積水ハウスって独特な作りなんですね。ドアや窓、ちょっとサイズ感が他と違います。

昭和50年代ごろはその当時にはやった日本庭園風のお庭や塀がありました。門のところに松を植えて横に大きく伸ばす「門被り」という魅せる庭造りが流行中でした。(ハチの巣ができやすく、怖い思いもたくさんしました)

祖父母は人を招くのが好きな人たちだったので、なんと家には掘りごたつが!その掘りごたつで何をするかというと麻雀です。麻雀セットがあり、土日になると毎週10人ほど友人を招いて麻雀漬け。しかも鉄マン!

音がうるさくて眠れなかったのを覚えています。(ギャンブル好きな祖父母の反動か私はギャンブルが大嫌いです)

一階はそんな感じで祖父母が好きに使っていて、父母、私を含む3兄弟はほとんどに2階にいました。部屋がしっかり区切られているわけではなかったので、プライベートはゼロ!子供部屋に非常にあこがれがありました。

ベランダは広い作りでよく日光浴を楽しんでいました。時々ホットプレートを出して焼き肉を楽しんだりするような広いところ。シャボン玉なんかもたくさんやりました。

祖父母はどんな人?


祖父母に関して簡単に紹介します。祖父母の日品について知りたい方は、マガジンの中の「noteを見る余裕のない日々」をご覧ください。

祖父母はとにかく物を捨てない人でした。明治、昭和、対象の人間にありがちなのか「私が買ったものだから」が強くとにかく捨てるという概念が一切なく「とりあえずとっておこう」「何かに使うかもしれない」ということでひたすらとってありました。
一つの物置がいっぱいになると次の物置をたてる・・・エンドレスで収納を増やしていくパターンの人たちでした。

こういう人・・・周りにいませんか?非常に迷惑になるので気を付けて下さいね。

年代問わず手入れをせずにとりあえず物をとっておくことで何が起こるか・・・虫が湧くんです。Gはおともだちかというかのように毎年悩まされていました。子供の私が騒いでも祖父母は全く気にしてくれませんでした。
「物を何とかしてよ」「整理しないからゴキブリが来るんじゃないの?」
馬耳東風。馬の耳に念仏・・・。

自分が買ったというステータスはそんなに偉いのか?と疑問に思いながら子供時代を過ごしていました。大人になったとき改めて思うことは、私の価値観と祖父母の価値観は大きく違っていました。私は大きくなっても「自分が買ったものでも使ってもらうことが物の幸せ」と考える人間であることが成長とともにはっきりしてきました。

捨てない祖父母の遺品整理にかかった時間・お金は?

捨てない祖父母の遺品整理にかかった時間は・・・・・
現在進行形で六年!いまだに全部は整理しきれていません。

祖父が最初に他界してその時に物置を業者に頼んで整理したのですが、2トントラック4台分。
金額的には約40万(消費税などがもう少し安かったかもしれません)

その荷物の量は物置だけの分量で、それ以外にこまごまとした洋服や再生できないビデオテープ、なんだかよくわからない趣味グッズを身内だけで整理しました。

ハイ・・・細かい粗大ごみでかなりの手数料を取られました。この辺りははっきりとは覚えていないのですが、5万以上は市の粗大ごみ回収をお願いしたと思います。

業者には主に回収作業のみをお願いしていてその前には簡単な整理を行っていました。明らかに他人から見たらごみなのに、本人には宝物。7遺品整理業者が儲かるわけがわかります。

燃えるゴミ、燃えないゴミの仕分けだけでなく、意味不明な薬品類まで出てきました。(写真を撮っておけばよかったなと今になって思うぐらいわけわからないものばかり)

整理を身内で行うメリットはあった?

整理を身内で主に行った時間は、約二年。主となる遺品整理は、体が動かない祖母に代わって母が行っていました。毎回「これはいる?いらない?」とマメに確認をとっていました。(私は確認せずにこっそり捨てるのでこの辺りはすごいなと思いました)

トラック業者に来てもらう前に半年ほど簡単な整理を身内で行っていました。主となる遺品整理をサポートしていたのは実家からほど近い私。当時一歳児と幼稚園児を抱えていました。

ほぼ毎週顔を出して大きな板などを小さくしたり分解したリが私の仕事でした。※小さくすることで通常のごみとしての処分が可能な地域なので!!!

分解にはかなり時間がかかりました。何がしんどいかというと、昭和に作られた家具は木やそのほかの材質が半端なく固いんです。高度経済成長期などに作られた品々は日本の経済を支えるのに納得のいく作りをしていました。

遺品整理の弊害は私の場合は成長期の子どもたちきていました。祖父母を見なければいけないというなんとなく大人の雰囲気を察していたのかあまりわがままを言わず家でできることをいろいろしていました。ほかの子たちは土日のたびにどこかへ連れて行ってもらったりしていたのに、うちの子たちは大人の都合に合わせてビデオやYouTubeばっかり。ごめんね。

でもこどもたちはたくましいです。祖母に折り紙を教えてもらったり、テレビの話で盛り上がったり、ひいおばあちゃんとの時間を目いっぱい楽しんでいました。年を取るとこうなるのかというのを肌で実感できたと思います。

遺品整理を通して私と母、こどもたちと曾祖母。それぞれがそれぞれに会話が増えていました。それは何物にも代えがたい経験です。

ものがなくなった後のおうちは?

ものがなあくなった後のおうちはすっきりとしてすがすがしい思いでした。ですが、祖父母の呪いかといわんばかりにタイミングよくいろんな電化製品が壊れました。

最初は洗濯機、次は冷蔵庫。そしてガスコンロ、窓枠、雨戸・・・挙句の果てには、大型台風の後に外壁が傷んでいることに気が付きました。
私の母がまだ住んでいるのでこれらはすべてメンテナンスをせざるを得ませんでした。そこの部分のほうがよっぽど高かったです。

なによりも大きく響いたのは外壁工事!今は外壁工事を行うには足場を組まなければいけない法律があるため、人の手が多く入ります。その分金額が半端なかったです。500超えてたかな・・・いまいち記憶にはっきりはしていませんが、祖父母の遺産からこれらのメンテナンス代が出されました。

細かい家電製品を新しいものにも買い替えざるを得ませんでした。致し方なく・・・それらにかかった費用は


  • 洗濯機15万

  • 冷蔵庫20万

  • ガスコンロ50万

  • 窓枠30万

  • 雨戸(外すだけ)20万

  • 雨戸がなくなったのでガラスを強化ガラスに変更150万

  • テレビ(壊れたため新品購入)5万

細かいところにちまちまお金がかかります。人が生活する空間を維持するって大事。(すべて遺産から出しているため、私は労働力で援助していました)

わかりやすくフリー素材を使用しています。写真がなくて本とすいません。

総額的に・・・考えたくはありませんが簡単に計算を行うと・・・

830万(ほんと遺産がかろうじて残っていてよかったなと思いました)

これはあくまでも一般家庭の金額です。しかもこれでも自分たちでできることは自分たちで行うなどしてかなり費用としては抑え込んでいます。
遺品整理はお早めに!

テレビで公開している遺品整理事情はまだいい方!

テレビでも遺品整理事情については説明しています。ですがテレビの遺品整理では伝えきれない現実が・・・。

大量の植物処分

庭いじりが好きだった祖父母の大量の植物処分!!!めっちゃ大変でした。植物はそのまま捨てるわけにはいきません。きちんと手順を踏んで、枯らした状態にしていくのが理想です。(繁殖を防ぐため)

根っこと植木鉢、植物本体分別して土も仕分けて、鉢底石なども別にした状態でやっと捨てることができます。
根っこがぎちぎちになった植木鉢は足の上に落とすと凶器になります。虫が中から湧き出てくることもあります。

なににかぶれたのかわからない皮膚湿疹も出ました。甘く考えてはいけません。

虫の死骸・ネズミのふん


ずっと整理されていない昭和の物置を整理したときに、虫の死骸やネズミのふんに悩まされました。これはしっかりとアレルギーの原因となり、一時期くしゃみがとまらずしんどかったです。

虫の死骸は年々そこにあったのか不思議なほどの乾燥状態。一部はほかの虫に食われたのではと思うような半分だったり原形をとどめていなかったり。

ネズミのふんぽいもの・・・一部分に無数にあるんです。年数がたっているのでかなり乾燥しています。そのため掃除機で吸い込んでしまうと排気口から粉となって出てきそうだったので、掃き掃除。ほうきが役立ちます。

ずっと動かしていないタンスや食器棚の下は要注意です。

何に使うのか全く分からない道具

パット見て用途がわかりやすい道具はいい方です。とりあえずとっておいたのか何に使うのか全く分からない道具たちがわんさと出てきました。工具?のような感じもしますが、全くわかりません。

パッケージが付いているものはまだいい方です。今の工具とは形が異なりますが、クランプのようなものがいくつか。でも、机などで固定しようとしても部品が足らないのかうまくつきません。

燃えないゴミとして処分しました。

昭和50年代と思われる接着剤の空き容器

処分に悩んだのが中途半端に残った接着剤でした。ふたがガッチガチに固定されてしまっていたためどう頑張っても普通の力ではあかない状態でした。致し方なく、割って中身を新聞紙に吸わせて外側のガラスは燃えないゴミへ。

臭い・・・・・匂いが・・・・・接着剤じゃない匂いになっているんです。溶剤を処分するときは絶対に屋外で行いましょう。できれば晴れた乾燥した冬のほうが後のダメージが少ないです。

夏はずっと気分の悪さとしてのこります。

まとめ

今回は完全に一般家庭における遺品整理事情を紹介しました。遺品整理・・・きれいごとではありません。体調的な問題も必ず出てきます。無理が内容はやめに取り掛かることをおすすめします。

本人がやりたがらないからといって先延ばしにしていると苦労するのは周りの人です。介護が始まると遺品整理には手が回りません。元気なうちにお早めに!

※領収書等を紹介できればよかったなと思うのですが、領収書は一定期間後処分しました。やっと落ち着いてきたのでこれだけ書こうと思えるようになりました。

もし参考になったと思う人がいたらサポートいただけると嬉しいです。一息つきたいです。よろしくお願いします。

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