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忘れていた自分が本当にスキなもの|20191211

今の生活スタイルになってから、一つ、私の家事が増えました。

夕飯の準備です。

これまでは、夫が家で仕事しているのに甘えて、夕食のメインを夫が、副菜やサラダなど簡単なものを私がパパっと作る、という生活でした。

夫は私よりフライパン使いがうまいってことも知っていたし、お肉もなかなかジューシーに焼き上げます。

それに比べて私はフライパンは苦手だし、作ってもらったほうが圧倒的に美味しいってことが分かっていたからです。

会社から帰ってきてご飯の準備をする=とても面倒くさいこと!

夫にやってもらえて私はなんてラッキーなんだ~程度にしか考えていませんでした。

よく飲み会でそんな話をしては、女性陣にうらやましがられていました。

そんな役割が私に回ってきてしまいました。

さて、どうする?

同じ作業をしていても、捉え方・意味づけ次第で満足度、モチベーションは変わってくる

そうそう、この役割が私に回ってくる前に、夫に料理を習う機会がありました。

夫の得意料理といえば「豚バラチャーシュー」なのですが、しっとりとした肉厚、ほのかに香る五香粉の香りが絶妙なのです。

正月や実家に帰省する際にこしらえていくのが定番だったりして、夫は料理ができる人の名声を得ていきました。

その「豚バラチャーシュー」を教えてもらう機会がやってきたのです。

ソロキャンプです。

夫はアウトドアなんて全く興味がないため、キャンプに行くときはソロです。

ソロといっても、ソロが集まってキャンプをするグルキャンであることが多いのですが、そこで食べたい!ってことで豚バラチャーシューを教えてもらうことになったのです。

いざ教えてもらってやってみると案外できるもので(なかなかジューシーで好評でした)、いままでノータッチだったのは自分が苦手だと決めつけて避けていただけだった、ということがわかりました。

さらに感じたのは、自分が作ったものを提供できるということ、さらにそれを食べてもらい喜んでもらえるということがこんなにも私にとって幸せなことなんだ、ということです。

これは私にとってなかなかプラスな経験で、次回はなにを作ろうかな~なんて思いながら、気になるレシピを目にしたら付箋とかつけてわくわくしている自分がいます。

「ご飯をつくる=面倒くさいこと、苦手だし」

という捉え方が、

「ご飯をつくる=結構楽しいこと、喜んでもらえること、案外自分にもできること」

に変わってきているのを感じました。

忘れていた自分が本当にスキなものを見つけだしだ

そんな流れで自分の役割として回ってきたので、さぁやるか~という気持ちでスンナリ受け入れられました。

18時までパソコンに触って(次の仕事の準備・勉強)、それから夕食の準備。

実際にご飯を作っていると、仕事モードからリラックスモードに切り替われるみたいで、案外楽しいんです、これは大収穫でした。

フライパンも結構使えるようになってきています。

そんな感じで夕食が作れるようになってきたのですが、あるタイミングで本棚をあさる機会があり、出てきたのが冒頭の画像の本たち。

これらの本を買ってから引っ越しを3,4回は繰り返しているんじゃないかな、そのたびに本を売るなどして整理してきたのですが、売れずにずっと本棚の中にしまってある。

今、本を見返しても惹かれるものがいっぱいで、作りたい、これも作りたい!と見惚れてしまいます。

料理はあんまりしてこなかったのに、なぜか料理の読み物本は昔っから好きだったんですよね。

それをこのタイミングで思い出して、昔っから私の中にある「スキ」はなかなか変わらないものなんだなぁとうれしくなりました。

こうやって文字にすると、自分の「スキ」がより愛おしく思えてくるから不思議なものです。

私にとって、仕事における自立・専門性のあるキャリアこそ重要だ、と思ってきましたが、個人、家族、キャリアがうまくすり合わされた調和した生活様式こそ重要なのかもしれない、と分かりかけてきました。

こう、自分を見つめなおすことができたのは、時間と心の余裕があったおかげかもしれません。

自分を見つめなおす時間と心の余裕を得られたことに感謝、夫に感謝。


自分のスキを見つめて、ますますスキになって、スキにこだわって続けていくと、自分の生活がもっともっと豊かに楽しくなっていくることが分かってきました。

ずっとモヤモヤした人生を送ってきた自分、大嫌いだった自分も、ここ最近スキになってきています。

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