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<第121回> 「○○の業務経験はありますか?」に対して、何と答えればいいですか?


こんにちは、安斎響市です。

今日いただいた質問は、下記のようなものです。


いつもお世話になっております。noteや書籍を拝読しております。

面接で、「○○という業務経験はありますか?」と聞かれて、それが未経験な場合の返答に悩んでおります。 (求人票に「○○の経験がある方を求めています」とは明記されていない前提で、いきなり聞かれたという状況です)
さすがに嘘はダメだと思うので、素直に「それは経験がない」と正直に答えているのですが、やはり「○○の業務経験不足」という理由でお見送りになってしまいます。

他の業務経験については、経験がある旨と具体的内容を話せるため、そこでアピールをしているものの、一部未経験の業務があるとそこでマイナスとなり落ちてしまいます。
応募先からすれば、「○○の経験者が欲しかったのになあ」という思いなのかもしれませんが、こういったケースで挽回できる回答方法はありますでしょうか。

 

※この週刊連載「安斎響市の転職相談室」(毎週土曜日更新)は、マシュマロというツールで募集した匿名の質問に対して、安斎響市が、徹底的に真面目に答えていくという企画です。

転職活動の心構えやテクニック、面接や企業選びの具体的な対策方法などについて、毎週1問、このnote記事で徹底解説していきます。

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「○○の業務経験はありますか?」という質問、たしかに、よくありますよね。

  • プロダクトデザインの経験はありますか?

  • ウェブサイト設計の経験はありますか?

  • 大規模な顧客調査の経験はありますか?

といった、具体的な業務経験を問うものから、

  • チームリーダーとしてメンバーを引っ張って何かの成果を挙げた経験はありますか?

  • 社内で立場の異なる関係者の間に立って、上手く調整をして合意形成に貢献した経験はありますか?

など、ソフトスキルや仕事の進め方を深掘りするような質問もあります。


私は過去に、GoogleやAmazonなどの難関企業の面接を受けたこともあるのですが、結構こういうタイプの質問が多かったと記憶しています。


今日の記事は、中途採用面接での定番質問「○○という業務経験はありますか?」の対策方法についてです。


とりあえず、「はい。あります」と答える。


まず、「○○の業務経験はありますか?」という質問が来た場合、これは YES / NO で答えられるタイプの質問なので、最初に「YES」の意思表示をしましょう。

結論から先に話すのは、コミュニケーションの基本です。
もちろん、結論から話すのが逆効果になる場合も多々ありますが、こういう YES / NO がはっきりと分かるタイプの質問なら、最初に結論というか、YES / NO の意思表示をするのが大切です。

NO と答えた場合は、その時点でおそらく質問が終了するので、それ以上話す意味もなくなってしまいます。NO なら先にNO とはっきり言った方が良いです。

そして、大事なのは、質問された「○○の経験」が自分にはなかったとしても、とりあえず、最初の YES / NO では、「はい。あります」とYES で答えるということです。


???

変なことを言っているように聞こえますか?


もちろん、「嘘をつけ」「ハッタリをかませ」と言っているわけではありません。この話には、続きがあります。

ここからが、重要です。


どういうことかというと、

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