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<第26回> 自分の実力より「格上」の会社に入る方法はありますか?


こんにちは、安斎響市です。


今日いただいた質問は、

一番入りたい会社が今の自分のレベルじゃ話にならなかったとして (異業種、経歴 etc...) 将来その会社へ転職する為のステップとして、第一志望の会社の同業他社や近い業種に転職するのはありだと思いますか?

 というものです。


※この週刊連載:安斎響市の「転職相談室」(毎週土曜日更新)は、マシュマロというツールで募集した匿名の質問に対して、安斎響市が、徹底的に真面目に答えていくという企画です。

かなり込み入った質問や、人生相談のような投稿も多く、Twitterで140文字だけの回答だと私の意見を説明しきれないため、毎週1問、このnote記事で徹底解説していきます。

質問の投稿は、こちらから


あけまして、おめとうございます。2022年、一発目の転職相談です。

ズバリ、「自分の今の実力では無謀な会社」への転職を目指す時に、最初のステップとして、その会社の同業他社などに転職するのは有効か? ということですね。


確かに、これはよくある悩みだと思います。転職活動の前提として、「入りたい会社」と「入れる会社」は違いますからね。

それでも、5年後でもいいからどうしても入りたい会社があった場合に、一体何が有効な手段になり得るのか? 

今日は少し、現実的な話をしましょう。


あなたにとって、「入りたい会社」と「入れる会社」は、違う。



まず、転職の大前提を繰り返しますが、自分にとって「入りたい会社」と「入れる会社」は違います。

まあ、当たり前ですよね。


私自身も、今の会社に入る前、本当はGoogleに入りたくて、面接を受けたんですけど、最終面接で落ちました。結局、他に同時に受けていた複数の外資系IT企業の中から、内定が出たところに入社を決めました。

新卒の就活のときも、本当はJETROという独立行政法人に入りたかったんですけど、あっさり一次面接で落ちたので、仕方なく、内定が出た中で一番マシそうだった日系大手メーカーに入りました。


現実は、こんなものです。


Googleに入りたい。
トヨタに入りたい。
三菱商事に入りたい。
博報堂に入りたい。
三井不動産に入りたい。
マッキンゼーに入りたい。

無理です。99.9%の人は、入れません。自分が入りたい会社に本当に入れるなら、苦労しません。

現実として、「入りたい会社」と「入れる会社」は違います。



最も現実的な考え方として、自分のレベルじゃ話にならないような「あこがれの会社」への入社は、素直にあきらめた方がいいと思います。

世の中には、「あこがれの有名企業に入社する方法」みたいな甘ったるいことを語る人もいますが、大部分が嘘なので、あまり鵜呑みにしない方がいいです。



もちろん、可能性はゼロではないです。

ただ、今日時点でどうあがいても入れない無謀な会社に、3年後なら入れる、5年後なら入れる、なんて都合の良いことはほとんどないです。求められる経験値やスキルは、年齢や経験年数に応じてどんどんレベルが高くなるので、3年後、5年後は今よりもさらに入社のハードルが上がります。


勝率は、1%もない
と思います。


ただ、「はい、あきらめましょう」という回答では、新年早々あまりにも悲観的なので(笑)、今日は、その1%の勝利を掴むために現実的にできそうなことを書こうと思います。



「同業他社」への転職は有効か?


さて、本題です。

今日の質問には、将来その会社へ転職する為のステップとして、第一志望の会社の同業他社や近い業種に転職するのはありだと思いますか? と書いてありましたが、これは、

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