見出し画像

<第124回> 面接で「10年後のキャリア」を聞かれたとき、どう答えたら良いですか?


こんにちは、安斎響市です。

今日いただいた質問は、下記のようなものです。


マガジンから安斎さんのことを知り、転職相談室読んでます。スパッとした回答大好きです。

現在転職活動をしているのですが、特に最終に近づくにつれてこの質問がきます。
「5年後、10年後、どういうキャリアを目指していますか?」

これを聞く相手の需要は何なのでしょうか? いつも回答に困ります。

私自身は5、10年後、会社の看板に頼らずとも生きていける状態でありたい。という思いはありますが、これは相手の求めている回答とは違っていそうです。
安斎さんはこの手の質問をどのように捉えて、回答されているでしょうか?

 

※この週刊連載「安斎響市の転職相談室」(毎週土曜日更新)は、マシュマロというツールで募集した匿名の質問に対して、安斎響市が、徹底的に真面目に答えていくという企画です。

転職活動の心構えやテクニック、面接や企業選びの具体的な対策方法などについて、毎週1問、このnote記事で徹底解説していきます。

質問の投稿は、こちらから

過去に答えた質問の一覧は、
こちらから


あー、これは割と、あるあるですね。
「5年後のキャリア」や「10年後の展望・将来像」などを聞く質問。

確かに、結構答えづらい類の質問の一つです。


今の時代、5年後や10年後のことなんて自分でも読めないし、正直に答えていいものかどうか… という悩みもあるでしょう。


今日の記事では、この質問の裏にある企業側の意図として考えられることと、それを踏まえたうえでの対策、ベストな答え方について解説します。


なぜ、企業は「10年後」について聞くのか?


さて、今日の質問文の中には、このように書かれていました。

" 私自身は5、10年後、会社の看板に頼らずとも生きていける状態でありたい。という思いはありますが、これは相手の求めている回答とは違っていそうです。"


気持ちは分かります。
本音でしょう。特定の会社に依存せず、自分自身の能力とスキルで生きていけたら、その方が良いに決まっています。

ただ、薄々感じている通り、「これは相手の求めている回答とは違う」と考えられます。


そもそも、なぜ企業はこの質問をするのか?
大きく分けて、以下の3つくらいの意図ではないでしょうか。

  • 10年後も当社に貢献してくれる人材なのかどうか確かめたい

  • 長期的な働き方や、キャリアへの意欲を知りたい

  • 質疑応答の中で、まともな人物かどうかをあぶり出したい


これらの3パターンそれぞれ、具体的にどういうことか? どのように答えれば高く評価されそうか? という内容を、ここから詳しく書いていきます。


ここから先は

3,344字
この記事のみ ¥ 300
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

サポートいただいたお金で「餃子とビール」を購入させていただき、今後の執筆活動に役立てたいと思います。安斎に一杯おごりたい方は、ぜひサポートをお願いいたします。