見出し画像

No.17 - 「転職したいけど、適職が分からない」と悩む人へ。~ギフトを大事にしよう~


こんにちは、安斎響市です。

最近、やたら「この先、自分のキャリアをどうすればいいのか分かりません」「自分はどのようなキャリアを積めばいいのでしょうか?」的な質問が来ています。



私の元には、マシュマロで毎日、質問の投稿が来ます。

最近は、多いと1日に10件くらい来るので、全部は回答しきれません。そして、私は基本的にまともな質問にしか回答しないので、実は結構な数、普段皆様の目には触れない、意味不明でどう答えていいか分からない質問や、あまりにも内容が深刻すぎてお答えできない質問も、私のメールボックスには多数眠っています。

私、カウンセラーじゃないですからね。

メンタルケア的な「お悩み相談」をされても困ります。


そんで、最近特に多いのが、「この先、自分のキャリアをどうすればいいのか分かりません」「自分はどのようなキャリアを積めばいいのでしょうか?」的な質問です。


「転職したい」という意思はあるけど、具体的にどんな仕事を探せばいいのか、どのような仕事がベストなのか、「自分の適職が分からない」という内容ですね。



自分の「適職」が分からない??


こういう悩みを持つ人は多いんでしょうけど… 正直言って、適職なんて、私にも分かりませんよ。本当に分かりません。

ほとんどの人には、自分の適職が何か? なんて分からないと思います。



なぜかと言えば、「適職」などというものは、初めから存在しないからです。


近年では「適職」をテーマにした本とかも沢山出てますが、私は、あまり好きじゃないですね。こういう考え方は。



自分がやりたいこと、自分にピッタリな仕事が何なのか、いくら考えても分からないのは、そんなものは存在しないからです。

「絶対に見つからない」とまでは言いませんけど、「適職」なんて、本を読んで一生懸命考えればひょっこり出てくるものではないと思います。



ある仕事が自分に向いているか・向いていないかなんて、その仕事を2~3年くらいやってみないと判断はできないはずです。


過去に一度もやったことのない仕事を、転職活動の中で「自分に合っている」「自分には合わない」なんて正確に見極められるはずがありません。だって、やったことがないんだから。

見極められるのは、過去に経験のある仕事だけです。

現職の仕事が自分に向いていないのは分かるかもしれませんが、だからといって、他の何の仕事なら向いているのか? は考えても永遠に分かりません。



「正しい道」なんて、考えるだけ無駄


それに、自分のキャリアの中で、Aという道と、Bという道のどちらが正しいか? なんて誰にも分かりません。


私のマシュマロにも、

  • 「人事異動の機会を待つのと、転職するのと、どちらが良いと思いますか?」

  • 「今の部署のまま安定した仕事を続けるべきか、社内公募で異動をして、忙しいけど経験を積める部署に移るべきか、どちらが良いのでしょうか?」

  • 「内定をもらったコンサルに転職するのと、メーカー志望で転職活動を続けるの、安斎さんだったらどちらを選びますか?」

みたいな質問が毎日のように来ますが、

ここから先は

4,158字
この記事のみ ¥ 300

サポートいただいたお金で「餃子とビール」を購入させていただき、今後の執筆活動に役立てたいと思います。安斎に一杯おごりたい方は、ぜひサポートをお願いいたします。