美しさ

美しさとは

小さな頃に見た混じり気のない陽の光と心の中のことだろうか

照らされた一枚の葉が露をこぼす瞬間だろうか


夜の窓から見える無数の橙色のことだろうか

あるいは、架空の世界に没頭したあの日のことだろうか

あるいは、過ぎ去ってしまったものを思い返したときの心の有り様のことか

あるいは、ただ一途にロックに心を捧げるアマチュアバンドの姿だろうか

毎日違っている空か、錆びた鉄柱か

走った後の鼓動の高鳴りだろうか

あの人が笑った瞬間だろうか

もっともっと、美しさが溢れればよい

そして、海を泳ぐ魚が水を探すようなことだとしても、見つけ出せればよい

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