現代短歌 憧れのあの子

くすぶって止まっていた時の流れ
あの子と出会い動き始めた

憧れのあの子を真似して髪型を
黒髪ボブにしちゃった私

髪型を真似してあの子になった気分
みなぎる勇気と少しの自信

髪型を変えたら気持ちも一変し
「今なら何でもできる」と信じる

ようやく私も社会復帰できたよ
黒髪ボブをお守り代わりに

休日は真っ赤な口紅つけてみて
あの子と同じおしゃれ番長

仕事に忙殺される日々の合間
あの子を想い「元気?」と呟く

気づいたらあれから六年過ぎし日を
ふと振り返ってなびく黒髪


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