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大海原はそれだけでロマン!

豪華客船で起こる事件からしか摂取できない特殊な栄養素は存在する。
キャノです。

お久しぶりのnoteです(続いてない)


今日はフォロワーさんにつられて、DVDを引っ張り出してきて観直しました。

Mono-Musica第12回本公演
『Phantom Ship』


め、めちゃめちゃ面白かった…
何回も観てるはずなのに、面白すぎました。

あまりに面白かったので、感想というか呟きを副音声的につらつらと書き並べてみます。



⚠️ネタバレを含みます⚠️
未観劇の方は回れ右!
いや、内容すっ飛ばして最後だけ読んでください。


今回いつにも増してまとまってないので長いです。
お付き合いいただける方、ありがとうございます。



~第1幕~


オープニング完璧すぎる。
波と海風の音、照らし出される甲板…
ロイの語り後、照明が付いて全員が歌い出した瞬間に、ぶわっと涙が出ました…
あああなんだこれ…本公演すごい…

音楽の幽霊感が堪らない。ファントムシップファントムシップ…の声が妖しく美しく、一瞬でこの作品の世界観に引きずり込まれる。

グランドピアノの形をしたステージの真ん中で歌うロイが目に焼き付いて離れません。


♪ポヴァティ・ロウ 好きすぎ。
みんなで踊ってるのが見られて嬉しい(泣)
ロイと出会ってからのギィソロリプライズでは見事な “I Want Song” になっていて、巧みすぎて唸りました。

※I Want Song (I Wish Song) とは
ミュージカルの序盤で主人公が自分の願いを歌う楽曲のこと。例えば、リトル・マーメイドの Part of Your World など。

ロイ!!登場!!はい好きーーーっ!
ロイの「まいどっ」が好きすぎる話、何回させる気ですか?
ザックと話しているとき急に少年の顔するのときめいちゃうからやめて✋


ここの場転。
不穏な音楽、動かない右手を見つめるロイと、対角の甲板に佇むアビゲイル…誰も何も喋っていないのにとんでもない伏線になっている。しかもとっても美しい伏線…
ううーん、巧みだぁ…

不穏さを掻き消すようにポヴァティ・ロウのメロディに移行していくのもあまりに巧み。


マダム・ジャルダン 登場の掴みが完璧。
そして歌が上手すぎる。
お客様紹介ソング、こういうの大好きなんです。各人の歌唱力にいきなり圧倒される!


♪黒よりも黒きもの、リジーという人の魅力が大爆発している最高の楽曲。一発で誰しも彼女の虜になってしまう。

まずビジュアルが大勝利です。斜めに被った帽子と黒い手袋、タイトな水玉ワンピースがこんなに似合う人、他にいます?
「ロマンと言ってよ!」
うわあああ~!たまらん!


アレックス~!モノムジカにまたヤバい男が出てきてしまった。

みんな大好き、♪アバンチュール
もちろんこれもヤバいですが、私はその直前の、アビーが座っていた椅子を撫でるアレックスが好きです(マニアックな見方)


最初にロイが語ったのと同じマリー・セレスト号の過去をギィが歌うの、エモが過ぎますね。
ピアノの上で幽霊船長と対称で踊るシーン、ゾクゾクします。
この船長が本当に素敵なの…美しい…
生きていない者のオーラというか、ふわふわした妖しさがまさに物語全体を象徴する存在。


そして推しカプ、テッドフィオナのシーン!わーーい!
「ああ、あの……やぁ✋」とか「言ってなかった。えへへ」とか、ほんと、この人はもう…!可愛いんだから!!
怒っていても小動物みたいなフィオナの「イーーッだ!」も可愛いし、腰が引けたまま固まっちゃうテッドも可愛いし、本当に一生可愛いこの二人。
可愛すぎて、DVDを観てるとこのシーンから進めなくなってしまう。物語の癒しです。
リアクションがシンクロしちゃうギィロイも愛しい!


アビゲイルが煙管を吸っている姿が絵画。
白のアンティークのドレスがお似合いすぎるチャング様…
アビゲイルの語り方、所作、佇まい、弱ってきたときの定まらない視線さえも…全てが言葉にできない魅力に溢れています。

♪ナインストリート
今までにひかりさんが歌った楽曲の中で一番好き。事ある度にジュンさんが絶賛している曲でもありますね。
これまでの強く前向きなギィには少し意外にも思える、しっとりとしたバラード。

ひかりさんは歌と踊りが同じ直線上にあって、踊るように歌い、歌うように踊るから素敵です。

ここに挟まる推しカプシーン、今度は少し不穏な雰囲気。
今までぶれずに強かったフィオナが、マダムとリジーとの会話でナイーブになっているのが伝わり胸が苦しい。ここの紗弓さんの一生懸命さよ…(泣)
ちゃんと気づいて追いかけてきてくれるテッド…この愛にフィオナ気づいて…


1幕終わり ♪ハイド・アンド・シーク
最高にカッコいいシーン!
まなむさんの歌声をこれでもかと浴びる。
苦悩する主人公が本当に似合うまなむさん。
サビ前のチャン!が堪らなく好きなんです伝われ。てかこれ全員好きでしょ。


どんな舞台でもオープニングと1幕終わりとカーテンコールが好きなんですが、これはまさに私の好きな1幕終わり!
いつの間にか全員集合して主題歌に帰ってくるのが最高に昂る!



え?これでやっと半分?盛り沢山です!
わーい嬉しい!



~第2幕~


来ましたお色直し。

より一層ドレスアップしたマダム・ジャルダン、美しすぎません?
イケメン3人を侍らせて歌うマダム、なんかもう完成されている…

そして、ファンの間で語り継がれる名シーン、航海日誌と戯れる杏さんです!
指!指どうしたんですか!!ヤバすぎでしょ!!ていうか航海日誌ごとマダムと戯れてるじゃないですか…ヤバ…(語彙力)(でも言いたいことは伝わると思う)


ギィとロイの大好きなシーン、
♪フィルムの中に
本当に大好きな名曲。本当に、本当に大好き。

これはもう何回も言い尽くして出涸らしなんですけど、2番で「フィルムの中に」と「鍵盤の上に」が入れ替わるのが本当に素敵なの。
そして、「二つの色(=フィルムの中)が響き合う(=鍵盤の上)場所」という歌詞。
「本当の自由」のところのDVDの映像が神なので、涙なしには観られないです。
私は今4回巻き戻して観ました。

それぞれに見ていた白と黒の世界が重なり、交差し、最後は同じ方向を見ている。
二人の在り方が一番表れているシーンのひとつだと思います。はぁ、大好き。

場面は変わり、
美しくしたたかな女たちの♪メイクルーム
楽曲の難易度がえげつない。
何が嘘で何が本音か、もしかして全部嘘?
最後にパチンとコンパクトを閉じるところまで、本当にゾクゾクします。


アビー…泣いてしまう…
「私のことは、私が決めるわ」と言った強さ、「彼に見られたくなかったの」の少女のような弱さ、アビゲイルという女性があまりに魅力的で、チャングさんの真骨頂という感じ。

多くは語らないDr.ザカリー、そこにいるだけで滲み出る想いが伝わってきます。
これもマナさんの真骨頂だなぁ…
存在するだけで物語に意味をなすマナさん。
マナさんにしかできない、一歩ひいた魅力の役どころですよね…!


オークションのコールが歌なのが素敵!
「やったねフィオナ」を私は聞き逃しません。サルベージコインに吸い寄せられちゃうテッド愛しい~!

うーん、女が強い。したたか。
完全に女の闘いになっているオークション会場です。これが好きなのよ。


ギィ、いいえ、クラウディア・サザーランド!
主役は遅れて登場しますね!

オークション後、一人歌うロイを見て思わずポケットを探るけど、ドレスにはポケットもフィルムもない…それは、彼女が“クラウディア”として生きるためには映画から離れなくてはならない、ということを意味しているのかしら…などと思った次第です。

リジーの種明かし、明かしているはずなのに秘密が重なりすぎて幾重明かしても真実が出てこない(笑)
そして最後の最後まで抜け目ないリジー…
うーん流石です。

ザカリーとロイの関係性も、一言では言い表せません…!
最初にザックとお喋りしていたときのロイの可愛い笑顔を思い出してください、泣いちゃうでしょそんなん。


テッド!!フィオナ!!あ゛あ゛!!!
「それで?」「それから?」の優しい声…ああテッド…
ドレスの裾をきゅっとして、抱き締めるテッドの手に触れそうで触れられないフィオナ…
ううう…(大好き)


わーっ!ここも名シーンですね、
ロイとアレックスのセッション!
右手も動く、ピアノも弾ける。伸びやかなアレックスの歌声に合わせて踊るロイ、二人とも生き生きしていて、見ているこっちが泣きそうになる。


海のもずく可愛い。


ロイギィのペアダンス、極上です。
ダンスに定評のあるお二人。ひらめくドレスも本当に美しい。

この、背中合わせで体重を預け合う振付が大好きなのです。コンサートHistoriaでもう一度これが見られたのでとてもとても嬉しかったです。


沈みゆく船の甲板に高笑いしながら登場するマダム・ジャルダン、ドレスがギラギラしていて怖い…!
最後まで、油断ならない女たちです。
ギラギラしているのはドレスだけではありませんね。うーんたまらん✨


アビゲイル…アレックス…ザカリー…
他の登場人物に比べて今まで圧倒的に情報の少なかったザカリー先生、ここで効いてくる。

うわあああここに私の稚拙な言葉など必要ありません。観ればわかる。わあああ…


はい!テッドとフィオナは末永くお幸せに!!最後まで可愛いわね!!!


切なさを残しながらも希望のあるラスト。
♪暁の航路、未来を指し示すような歌詞と全員の晴れやかな表情が素敵です。

ファントムシップは、散りばめられた伏線をひとつ残らず、しかもわかりやすく回収してくれるのでスッキリ観られますね!



そしてやっぱり、本公演ってすごい!
何もかも規模が違う!
こんな大きな公演が、4年ぶりに帰ってくるのです。
こりゃ、一大事です。


第13回本公演ミュージカル「DESPERATE-デスパレート-」


【日程】10/6(木)-10/9(日)
【会場】シアター風姿花伝


そしてこの『Phantom Ship』も、今なら3000円で配信見放題なんですって!

しかも一作品だけじゃないんですのよ。

① 第10回公演「代役協会」
② 第11回公演「サランドラ」再演版
③ 第12回公演「Phantom Ship」

3本セットで3000円なの!!
え?ヤバ。

次回本公演に合わせて、他にもすごい企画がたくさんあります。
詳しくはこちらをチェック!


こーーんなに素晴らしい作品を生み出した劇団さんが “死に物狂い” で作り上げる、渾身の本公演。


そんなん、間違いなく面白い!!

是非、是非、一度観に行ってみてください。




はー、私も “招かれざる客” を掘り当てて一攫千金大富豪になりたーい。


キャノ

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